●こんなお話
悪の組織の陰謀を阻止したら、過去作の敵の娘さんと出会ったり義兄弟の相手と戦うスパイの話。
●感想
ダニエル・クレイグ版の007の過去の敵やキャラクターとかが今回の敵と関係していて、更には主人公の幼きときとかが関係していくのと主人公が所属するMI6とかが解体の危機とかになっていきます。
冒頭のメキシコでの長回しやヘリコプター内での戦いから、主人公が敵を倒して目的らしい指輪を奪ってそれを見てからのタイトルどーんというツカミはバッチリでした。
そこからMI6解体しようとする新しい上司がいたり、ボンド単独で指輪の謎を追いかけて冒頭で殺した殺し屋の未亡人に会いに行って情報を入手したり、嫌がるQやマネーペニーの協力を得て次から次に場所を変えて動いていく。悪の組織に普通に入って、その組織が世界の悪事を会議しているとかも楽しいです。ボンドがダニエル・クレイグ版過去作に出てくるキャラクターの娘さんを守るという約束をしたので、ボンドガールとして彼女を守りつつ敵の組織との戦いが始まっていく。
いろんなアイテムが装備される車や飛行機で車を追いかけるアクションなどトンデモ度が上がっているのもボンド映画らしくて楽しいシーンが多かったです。
ただアクションシーンそのものは短いカット割りなどで単純に見づらく盛り上がりに欠けるものでした。それにクライマックスもヘリコプターに普通に拳銃でパンパン撃って撃墜して終わりというのもあっさり風味で残念でした。それに主人公が拘束されるたびに簡単に拘束を解いて危機突破というのもちょっと敵がオマヌケに見えてしまいます。それにボンドという主人公だから、仕方ないとはいえ、出会った女性すべてが簡単に大切な情報をボンドに語るというのも簡単すぎるのではないか感じてしまいました。ボンドのハニートラップっぷりが凄いです。
主人公が頭に針を刺されて、拷問されるけどその効果も謎で。時計爆弾が爆発したら、拘束が解けて、すぐに立ち上がって閉じ込められてた部屋の後ろの扉を出ると外でさっきまでフラフラだった主人公がバンバン銃撃戦したり、爆破された元MI6本部で「信じろ」と高いところから飛び降りても下に上手いことネットがあったり、手足を縛られても簡単に脱出したり、敵は主人公の死を確かめずにその場から立ち去ったり、とにかく主人公が動くたびにいろいろ気になることが出てきて話が入ってこなかったりもしました。
とはいえ魅力的な仲間たちとチームプレーで動く主人公に世界中の映像が出てくる観光映画としても話の構成も次から次に見せ場があるので140分退屈せずに見ることができました。
Qという技術者がいなければピンチを乗り切れなかったんでなかろうかとQの大活躍が凄い映画でした。150分というのはチト長すぎで90分くらいならもっと楽しめただろうなと思える作品でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2015/11/29 チネチッタ川崎 2016/08/11 Blu-ray 2021/09/26 NETFLIX
監督 | サム・メンデス |
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脚本 | ジョン・ローガン |
ニール・パーヴィス | |
ロバート・ウェイド | |
ジェズ・バターワース |
出演 | クリストフ・ヴァルツ |
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ダニエル・クレイグ | |
レイフ・ファインズ | |
ベン・ウィショー | |
ナオミ・ハリス | |
レア・セドゥ | |
モニカ・ベルッチ | |
デイヴ・バウティスタ |
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