映画【台北に舞う雪】感想(ネタバレ)

SNOWFALL IN TAIPEI
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●こんなお話

 新人歌手が声が出なくなったので、台北を飛び出して田舎へやってきて、そこで便利屋をしている男性と出会って、また台北に戻るかどうかの話。

●感想

 電車が家のすぐ脇を走って瓦屋根の家が連なっていて、という風景が何とも言えないノスタルジックな気持ちにさせてくれて、室内の構図なんかも考えられてどこか岩井俊二作品をほうふつとさせる映像で引っ張ってくれる100分間でした。

 新人歌手には想っている人がいて、主人公の青年も天涯孤独の実で「台北に雪が降ったら帰ってくる」と言っていた母親はいるらしい。台北では失踪した歌手を探す業界の人たちがいて。何の変化球でもないド直球の作品で、都会に疲れた女性が田舎で一生懸命に生きる青年と出会って淡い恋愛になって再生していくというひねりもなにもないですが、ゆったりと楽しめる作品でした。

 映像は綺麗ですが、ストーリーに唐突的なところがあって、いきなり殴りあいをはじめる人たちとかあって、もう少し心情描写を丁寧にやってほしいところもありました。ラスト10分もイメージ映像がこれでもかと続いて、確かに綺麗ですがカラオケの映像を見ているのかなと錯覚してしまいそうでした。

 とはいえ、台湾の観光CMとしてもよくできている映画だと思いました。

☆☆☆

鑑賞日: 2017/04/22 NETFLIX

監督フォ・ジェンチイ 
脚本ス・ウ 
田代親世 
出演チェン・ボーリン 
トン・ヤオ 
トニー・ヤン 
モー・ズーイー 
ジャネル・ツァイ 
テレサ・チー 

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