●こんなお話
今度はロンドンで無人機のテロの解決に向けてグイグイ向けて頑張るジャックの話。
詳細ネタバレあらすじ
ジャック・バウアーは「24 -TWENTY FOUR- シーズン8」から4年間、アメリカ政府から逃亡している。2014年、ジェームズ・ヘラー大統領がロンドンを訪問している時期にジャックがロンドンへ現れる。CIAロンドン支局はジャックの居場所を突き止めて拘束する。CIAエージェントのケイト・モーガンは、ジャックが逃走できる状況で自ら捕まったことから、別の目的があると判断する。
ジャックの目的は、元CTU分析官のクロエ・オブライエンに接触することだった。クロエは現在、政府の機密情報を公開するハッカー集団「オープン・セル」に参加している。ジャックはCIAの施設から脱出し、協力者のベルチェックとともにクロエを連れ出す。
ジャックはクロエに、元オープン・セルのメンバーだったデリック・イェーツを追っていることを伝える。イェーツは無人攻撃機を遠隔操作するための装置を開発していた。
同じころ、アメリカ軍のクリス・タナー中尉が操縦する無人攻撃機が外部から操作される。無人機はタナーの命令とは無関係にアメリカ軍とイギリス軍の部隊を攻撃し、ミサイルを発射する。タナーは攻撃を実行した人物として拘束される。
ジャックとクロエはイェーツを追跡するが、イェーツは逃走する。イェーツが持っていた無人機の操作装置はマーゴット・アル=ハラジの手に渡る。マーゴットは死亡した夫マフムードの復讐を目的に行動しており、装置を使ってアメリカ軍の無人攻撃機を掌握する。
マーゴットはヘラー大統領に対して、自分の要求を受け入れなければ無人機でロンドンを攻撃すると通告する。マーゴットは複数の無人攻撃機を使える状態にし、ヘラーを標的にする。
ジャックはタナーが意図的に攻撃したのではないことを示すため、タナーの無人機に関するデータを調べる。ジャックはアメリカ大使館へ侵入し、無人機の飛行データを入手する。CIAはジャックを追跡し、ジャックは大使館内の部屋に立てこもってデータを送ろうとする。その後、ケイトがジャックを拘束する。
マーゴットの娘シモーヌは、夫ナビードとともに行動している。ナビードはマーゴットの無人機攻撃への協力を拒否し、攻撃を妨害しようとする。マーゴットはナビードを殺害し、息子のイアンに無人攻撃機の操作をさせる。そしてシモーヌにはナビードの家族を始末するよう指示する。
ジャックは武器商人のもとへ潜入し、マーゴットにつながる情報を調べる。その情報からシモーヌの行動を追跡する。シモーヌはナビードの家族を追っている途中で交通事故に遭い、病院へ運ばれる。
CIAは病院でシモーヌを拘束して尋問する。マーゴットはシモーヌが拘束されたことを知り、無人攻撃機を病院へ向かわせる。ジャックとケイトはシモーヌを連れて病院から脱出する。その後、シモーヌからマーゴットにつながる情報を得て、マーゴットの拠点を捜索する。
ジャックたちがマーゴットを追う一方、CIA分析官のジョーダン・リードはケイトの夫アダム・モーガンに関する事件を調べる。アダムは中国へ機密情報を売ったとして逮捕されていたが、ジョーダンはアダムを陥れるためにCIA内部の情報が操作されていたことを突き止める。
CIAロンドン支局長スティーブ・ナバロは中国側へ情報を売っていた人物であり、その事実を隠すためアダムに罪を着せていた。ナバロはジョーダンを殺害するため元CIA職員のジェームズ・ハーマンを送り込む。暗殺は失敗し、ジョーダンとハーマンは死亡する。
マーゴットの攻撃期限が近づく中、ヘラーは自分自身をマーゴットへ引き渡すことを決める。ヘラーはその前にジャックを赦免する。ジャックはヘラーをウェンブリー・スタジアムへ連れて行き、マーゴットとの取引に向かう。
クロエは無人機の映像を操作し、ヘラーがスタジアムに残っているように見せる。ヘラーは実際にはスタジアムから脱出している。マーゴットとイアンはヘラーがスタジアムにいると判断して無人攻撃機で攻撃する。
ジャックたちは無人攻撃機を撃墜し、マーゴットとイアンの居場所を追跡する。マーゴットとイアンは残った無人機を使ってウォータールー駅を攻撃しようとするが、ジャックとCIAの部隊が二人のいる場所へ到着する。ジャックはマーゴットとイアンを殺害し、無人機による攻撃を止める。
ジャックは無人機を操作するための装置をCIAへ持ち帰る。その後、ナバロが装置を持って逃走する。ナバロはオープン・セルのリーダーであるエイドリアン・クロスに装置を渡す。
エイドリアンはクロエに、中国側との秘密取引を行って活動資金を得ていたことを説明する。その場所へ元中国政府高官のチェン・ジーが現れる。チェンはオープン・セルの拠点を襲撃し、メンバーを殺害する。エイドリアンを殺害したチェンはクロエを連れ去り、無人機を操作する装置を利用してアメリカと中国の軍事衝突を引き起こそうとする。
チェンはアメリカ海軍の潜水艦に偽の攻撃命令を送り、中国の空母を攻撃させる。中国側はアメリカによる攻撃と判断し、アメリカに対する軍事行動の準備を始める。ヘラー政権は中国側に攻撃命令を出していないことを伝えるが、米中間の軍事衝突が発生する状況になる。
一方、ホワイトハウス首席補佐官のマーク・ブードローは、ジャックをロシアへ引き渡すための文書を作成していた。ブードローはヘラーの署名を偽造していた。ロシアのアナトル・ストルナヴィッチは、その文書を利用してジャックの身柄を要求する。
ジャックは自分が使っている暗号化された通信周波数がロシア側に渡っていることを突き止める。情報を調べた結果、ホワイトハウス内部から情報が流出していたことが判明する。ジャックはブードローを問い詰め、ブードローがロシア側に情報を渡していたことが明らかになる。
ヘラーはブードローを反逆罪で逮捕する。しかしチェンを追うため、ジャックはブードローを利用する。ブードローはロシアのストルナヴィッチと接触し、ジャックとケイトはロシア側の施設へ侵入する。ストルナヴィッチは逃走しようとするが、ブードローとの争いの中で負傷して死亡する。
ジャックはストルナヴィッチの施設からチェンの逃走計画につながる情報を入手する。
オードリーは中国政府高官の娘であるシャオと接触する。オードリーは、中国の空母への攻撃がアメリカ政府によるものではなくチェンによる工作だと示す情報をシャオに渡す。しかしシャオはチェン側の狙撃手に射殺され、オードリーの警護担当者も殺害される。
チェンはオードリーを人質にし、ジャックへ連絡する。チェンは自分をイギリスから脱出させることを要求する。ジャックはストルナヴィッチの施設から入手した資料を調べ、チェンの逃走経路を特定する。
ジャックはケイトにオードリーの救出を指示し、自分はベルチェックとともにチェンを追う。クロエはジャックとの通信を再開し、チェンが乗った船を衛星映像で追跡する。
ジャックとベルチェックはチェンが乗った船へ侵入する。ケイトはオードリーを監視していた狙撃手を射殺し、オードリーを救出する。しかし別の狙撃手がオードリーを撃つ。オードリーはケイトの腕の中で死亡する。
ジャックはチェンのいる船内へ進み、チェンを拘束する。ジャックはチェンの身元と居場所を示す映像を撮影し、ヘラー大統領と中国のウェイ大統領へ送る。中国側がチェン本人であることを確認すると、中国軍による軍事行動が停止される。
ジャックはチェンを殺害する。米中間の軍事衝突は回避される。ヘラーはオードリーが死亡したことを知らされる。
事件から12時間後、ケイトはCIAを辞職する。ブードローは反逆行為について裁判を受けることになる。クロエはジャックの前から姿を消す。
その後、ロシア側からジャックへ連絡が入る。ロシア側はクロエを拘束しており、クロエを解放する条件としてジャック自身の身柄を要求する。ジャックはヘラーから赦免されているが、クロエを解放するためロシア側へ自分を引き渡す。ジャックはロシアのエージェントに連行され、ロンドンを離れておしまい。
●感想
シリーズ定番のジャックの暴走や裏切り者の存在など、もはやマンネリズムの域に達している設定が今回も登場します。それでも、見ているとやっぱり楽しくなってしまうのが「24」の面白いところです。
ジャックが単独で突っ走り、周囲の指示を無視して事件の核心へ進んでいく展開は、これまでのシリーズと大きく変わりません。裏切り者が現れて状況が複雑になり、ジャックが銃撃戦や強引な手段を使いながら突破していく流れもおなじみです。ここまで定番になっていると、もはや安心して見られる展開になっています。
過去シリーズに登場した人物が、その後に出世して別の立場で登場するのも良かったです。これまでの「24」を見てきた人なら、過去の出来事を知っているからこそ分かる人物関係があり、シリーズを続けて見ていることによる楽しさがありました。
今回は全12話という短い構成になっているため、これまでのシーズンよりも展開がコンパクトです。一つの事件が長く続いたあとに別の事件が始まったり、事件の本筋とは直接関係のない展開が何話も続いたりすることがなく、最後まで大きく寄り道せずに進んでいくのは良かったと思います。
一方で、捜査そのものについては、あまり捜査をしている印象がありませんでした。関係者を追いかけて証言を得て、次の目的地へ向かい、そこで銃撃戦になり、また別の人物から情報を得て次の場所へ向かうという流れが何度も繰り返されます。
そのため、これまでの「24」で楽しめた、事件の裏側にある情報を少しずつ集めて状況をひっくり返していくような意外性は、今回は少なかったように感じました。ジャックが動き続けることで物語自体は進んでいきますが、捜査によって少しずつ真相へ近づいていくタイプの展開ではありません。
とはいえ、ジャックが危険な状況に飛び込み、周囲の制止を振り切って事件を解決しようとする展開は、やっぱり「24」らしくて面白かったです。マンネリとも言えるおなじみの設定まで含めて、シリーズを見ている側にとっては安心して楽しめる作品でした。
☆☆☆☆
鑑賞日: 2017/01/13 NETFLIX 2026/09/13 Amazonプライム・ビデオ
| 製作総指揮 | ジョエル・サーノウ |
|---|---|
| ロバート・コクラン |
| 出演 | キーファー・サザーランド |
|---|---|
| メアリー・リン・ライスカブ | |
| キム・レイヴァー | |
| イヴォンヌ・ストラホフスキー | |
| ウィリアム・ディヴェイン |


