映画【山猫は眠らない】感想(ネタバレ):ベテランとルーキーの緊迫バディもの!狙撃手のリアルと派手なアクションが融合した戦争アクション

sniper
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●こんなお話

 狙撃手コンビが反政府組織のボスを暗殺するスナイパーの話。

●感想

 すべてを知り尽くしたベテラン兵士と、訓練は一人前だが実戦経験はほとんどないルーキーというバディものに、狙撃手の地味でリアルな描写と派手なアクションが絶妙にミックスされた非常に面白い作品でした。

 物語の見どころは、敵地に潜入して待ち伏せし標的を仕留め、その後は敵に追われながら脱出を試みる緊迫の展開。特に主人公のかつての相棒が、今やライバルとして現れるスナイパーであり、彼を逆に待ち伏せするという緊張感あふれる駆け引きが魅力的でした。ただし、彼の顔が長い間隠されていたのに、突然素顔を見せてしまったことで、そのカリスマ性が薄れてしまったのは少し残念。

 主人公コンビは終始お互いを信用せず、度重なる揉め事を繰り返す。後半にはついに殺し合いの寸前まで追い詰められるが、最終的にはお互いに助け合い、共にトラウマを抱えながらも2人で乗り越えていく姿がわかりやすく描かれていて、見応えがあるものでした。

 一方で戦争アクションジャンルの作品としては上映時間が短いものの、派手な見せ場が少なめで、ベテランがルーキーに教え諭し、それに反発するシーンが繰り返されるため、やや長く感じる部分もあったりも。しかし、ビリー・ゼインが典型的な悪役やチンピラではなく、ベテランに振り回されるルーキー役というのは新鮮で魅力的でした。

☆☆☆

鑑賞日:2021/03/28 BSテレ東

監督ルイス・ロッサ 
脚本マイケル・フロスト・ベックナー 
クラッシュ・レイランド
出演トム・ベレンジャー 
ビリー・ゼーン 
J・T・ウォルシュ 
エイデン・ヤング 
ケン・ラドリー 
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