映画【シルク】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 フランスから日本に絹の取引をするためにやってきた主人公が、そこでアジアンビューティーに出会って魅了される話。

●感想

 雪景色の中のオリエンタルなニッポンを見ることができて、その独特の雰囲気は見ていて惹きこまれるものでした。

 ただ話の方は説明不足や人物描写の浅さを感じてしまって、結局何が言いたかったのかよくわからないまま終わってしまいました。主人公がフランスで恋人と結婚して幸せな生活を送る序盤、そして仕事で日本へ行ってそこでミステリアスな日本女性に惹かれていく。この女性の立ち位置がよくわからないので、取引相手の役所広司さんがどういう相手で彼らはどういう人間関係なのかがあまり描かれずに、主人公と女性がいきなり結ばれるのを描いて、また彼女に会いたいとなって、日本でいろいろ政変が起こって行ったら危険だけどそれでも会いに行っちゃう。というだけで背景や動機があまりわからなかったです。そのため主人公に協力した少年が処刑されたりする意味はなんなんだろう。とか入り込めなかったです。そのため主人公の奥さんが主人公の気持ちが日本にあるというのを知って、手紙をフランスにいる娼館の女性に翻訳を頼む。という行動がオチのようなことに使われていても、それも驚くことではなく、むしろなぜそのような行動をしたのかをもっと知りたかったです。そのため主人公と奥さんの関係をもっと深く描いてほしかったです。

 とはいえ、綺麗な映像がたくさんある映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2009/10/24 DVD  2016/11/17 NETFLIX

監督フランソワ・ジラール 
脚本マイケル・ゴールディング 
原作アレッサンドロ・バリッコ
出演マイケル・ピット 
キーラ・ナイトレイ 
アルフレッド・モリーナ 
役所広司 
芦名星 
中谷美紀 
國村隼 
マーク・レンドール 
本郷奏多 
ケネス・ウェルシュ 
カラム・キース・レニー 

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