映画【サイド・バイ・サイド:フィルムからデジタルシネマへ】感想

☆☆☆

●こんなお話

 映画が誕生してフィルムからデジタルに移行して業界人がどう思っているのか追いかけるドキュメンタリー。

●感想

 普通に映画ファンとして、レンズからフィルムへ光が入ると薬品がどう反応してフィルムに映像が焼きつく。とかデジタルだとマイクロチップが入っていて……。などカメラの仕組みから、フィルムのメリットデメリット、デジタルのメリットデメリットをわかりやすく説明してくれて面白かったです。

 ほとんどの監督たちがデジタル急進派、デジタルでもいいんじゃない?派で。クリストファー・ノーラン監督とノーラン組の撮監ぐらいがフィルム派なのが驚きました。もうデジタルになるんだなとわかる内容でした。

 フィルムだと撮影監督の経験や技術が大きなウェイトを占めて、翌日のラッシュまでどんな風に映っていたのかがわからない。それが良いという監督もいれば、ロバート・ロドリゲス監督なんかは「それが嫌だから、オレが全部やるんだ」と言う人もいる。

 フィルムは1回10分しか回せないから、その緊張感が映画の現場で良いという監督もいれば。デジタルだと40分長回しができて便利と言う人もいる。ロバート・ダウニーJrが休憩のないデジタルの現場に嫌気がさしているのが笑えました。

 またカメラの歴史の説明があったりして勉強になりました。ソニーの創始者が出てきたのは日本人としてちょい嬉しかったです。

 後は、アーカイブの問題で「フィルムは100年持つんじゃね?」とマーティン・スコセッシ監督が言えばジョージ・ルーカス監督は「確かにデジタルは今は保存に弱いけど、いつかできるよ。だってまだデジタルは出来たばかりだから」と人間は発明すると希望を持って語ったり。

 デジタルカメラの普及のおかげで、映画製作が一部の人から学生さんとかが簡単に制作できるメリットを語る人もいれば。簡単に映画がつくれるのは、ほとんど悪い場合が多いと語る人もいる。
 
 更にデジタル配信で、スマホで映画を見る若い編集者もいれば。ベテランの人たちは「映画は劇場のでかいスクリーン、音響で見ないと」という人もいて。

 いろんな問題、いろんな考えがあって、果たして映画はこれからどうなっていくのか。そして巨匠たちがどんな考えを持っているのかを知ることができて面白い映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/01/19  新宿武蔵野館

監督クリス・ケニーリー 
脚本クリス・ケニーリー 
出演マーティン・スコセッシ 
ジョージ・ルーカス 
ジェームズ・キャメロン 
デヴィッド・フィンチャー 
デヴィッド・リンチ 
クリストファー・ノーラン 
スティーヴン・ソダーバーグ 
ラナ・ウォシャウスキー 
アンディ・ウォシャウスキー 
ラース・フォン・トリアー 
ダニー・ボイル 
ウォルター・マーチ 
ビットリオ・ストラーロ 
レナ・ダナム 
キアヌ・リーブス 
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