●こんなお話
日本の航空会社に振り回されるサラリーマンの話。
●感想
飛行機事故が起こった会社で労働組合の委員長として会社と対立していた主人公が懲罰としてイランとかアフリカとか僻地を転々とされるサラリーマンはつらいよな展開とさらに実際の日航機墜落事故が起こってそれの対応と再見が描かれていきます。
3時間以上の大作でスーツ姿のおじさんやおじいさんが足の引っ張り合いやら談合などを渋く演じていました。
本当にこんなことがあるのかという権力を持った人にゴマをすって他人を蹴落としていく人が出世してたてついた人間が落とされるという対比の会社。実話をベースにしているとはいえ時代劇のようなわかりやすさが面白いです。日本のサラリーマン社会をわかりやすくしていると思いますが、見やすい権力争いでした。
そして飛行機事故の遺族たちの怒りや喪失のシーンはやはり辛くて、彼らに寄り添う者何も考えていない者なども描かれ。棺が体育館にずらっと並ぶのとかも何も言葉が出てこないです。
ただ後半の新会長が就任して今までの体質を刷新するという役割を担うために主人公も戻ってきて会長と頑張るという展開が特に動きがないまま、フィクサーみたいな人に靖国神社で首を言い渡されて終わり。ホテルの買収うんぬんで不正を暴いてホテル会社の会長をクビにするくらいで、他の悪い人間たちは特におとがめなしなのも実話だから仕方ないとはいえ、カタルシスが少ない構成だと思いました。
外国の映像もアフリカの広大な大地とかもそれほど伝わってこず、ただの観光映画になってしまっているのとかも残念でした。
とはいえ、労働組合同士で見張ったりとか本当にあるのかと驚くサラリーマンの世界でした。
☆☆☆
鑑賞日:2010/12/30 DVD 2021/07/28 NETFLIX
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| 監督 | 若松節朗 |
|---|---|
| 脚本 | 西岡琢也 |
| 原作 | 山崎豊子 |
| 出演 | 渡辺謙 |
|---|---|
| 三浦友和 | |
| 松雪泰子 | |
| 鈴木京香 | |
| 石坂浩二 | |
| 香川照之 | |
| 木村多江 | |
| 清水美砂 | |
| 鶴田真由 | |
| 柏原崇 | |
| 戸田恵梨香 | |
| 大杉漣 | |
| 西村雅彦 | |
| 柴俊夫 | |
| 風間トオル | |
| 菅田俊 | |
| 神山繁 | |
| 草笛光子 | |
| 宇津井健 | |
| 小林稔侍 | |
| 加藤剛 |


