映画【新解釈・三國志】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 三国志の有名エピソードを日本のスター俳優たちが演じた話。

●感想

 西田敏行さん演じる教授のような人が三国志について自説を述べるという形式で進んで行きます。三国志の世界を福田雄一作品的ゴリゴリコメディで描いていくという。

 最初からそういう映画だというのはわかっているので、役者さんたちがおふざけしているのを延々と眺める映画になっていました。桃園の誓いでやる気のない劉備玄徳を長々と進んでいき、黄巾党の戦いやら虎牢関の戦いやら董卓と呂布の貂蝉の三角関係やら趙雲の阿斗救出、クライマックスは劉備が呉へ行って同盟を結び、赤壁の戦いという。1つのエピソードを深堀するわけでもなく、三国志をダイジェスト的に楽しめる作りになっていました。そして虎牢関で呂布VS張飛&関羽の戦いとか趙雲の阿斗救出でのアクションはなかなか激しくて面白く見れました。コメディ映画と油断していたところに激しいアクションが見られるのがよかったです。

 とはいえやっぱりゆるゆるのギャグの連続はやっぱりきつくて、桃園の誓いでやる気がない劉備に突っ込む関羽張飛から見るのやめようかなと思ってしまったので、そこから延々と役者さんの面白お芝居で引っ張るというのがコント的なものがただただ辛かったです。最初はいいかもしれないですが、120分は長くないのかと感じました。他の福田作品でいつもの佐藤二朗さんでありムロツヨシさんであり。

 そのため、新解釈というのも神様的な諸葛孔明が全然使えなくて、全部奥さんが仕切っていたというものとか。劉備たちが牛肉を食べて、その残りを長江に流してよく燃えるというのもそうだったのか! という驚きも、そこまでのアドリブお芝居で疲れちゃってどうでもよくなってしまいました。

 とはいえ、日本の豪華な役者さんたちがノリノリでやっているバラエティ的なおふざけを映画なのかコントなのかという禅問答をするきっかけになる映画でした。

☆☆

鑑賞日:2022/02/06 Amazonプライム・ビデオ

監督福田雄一 
アクション監督田渕景也 
脚本福田雄一 
出演大泉洋 
ムロツヨシ 
橋本さとし 
高橋努 
橋本環奈 
岩田剛典 
渡辺直美 
城田優 
佐藤二朗 
賀来賢人 
山本美月 
岡田健史 
矢本悠馬 
半海一晃 
小栗旬 
磯村勇斗 
阿部進之介 
山田孝之 
西田敏行 
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