映画【青天の霹靂】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 売れないマジシャンがホームレスの父親が死んだと聞かされて、生きてるの大変だなと泣いたら昭和58年にタイムスリップして自分の両親と出会って親子関係見つめ直す話。

●感想

 売れなくて売れてる後輩に馬鹿にされてマジシャンの主人公。半額のパンしか買わずバイトも酷くて家でもトラブルに巻き込まれて、本当に踏んだり蹴ったりな序盤。ここの描き方が素晴らしくて本当に何で生きてるんだろう? と思わせてくれる人物紹介でした。

 そして青天の霹靂でタイムスリップして浅草の劇場でインド人のマジシャンとして働く。若き日の父と母と出会い一緒にステージで頑張るという。
 現在の主人公は父親を憎んでいて、若い時の父親に対しても「全然変わってねえな」と見下しながらコンビとしてマジックショーをしていく。このマイナスな感情のぶつかり合いの描写も面白いしステージでも喧嘩ばかりで上手くいかなかったりするシーンはコントみたいですけど笑えて面白かったです。

 ただ後半、母親の妊娠でわかる母親の運命からの流れがいかにも感動させます。的な演出がクドくてグッタリしてしまいました。
 スローになって盛大な音楽が流れてという。結構長いことそれが行われるので、せっかくの確執のあった父親との和解の感動が薄れてしまいました。
 それに全体として相棒となる劇団ひとりさんが出てくるまで開始40分ほどと100分の映画にしては展開が遅いようにも思えました。
 それにタイムスリップしたことによる困る展開とかは500円玉が使えないとかであまり描かれないので、そういうのを描いてる時間がないのもわかりますが。生活に困ったりとかのタイムスリップの面白さみたいなのがないのも残念でした。  

 とはいえ、100分間飽きずに見ることのできる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/03/26 試写会

監督劇団ひとり 
脚本劇団ひとり 
橋部敦子 
原作劇団ひとり 
出演大泉洋 
柴咲コウ 
劇団ひとり 
笹野高史 
風間杜夫 
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