●こんなお話
マスク姿の殺人鬼が襲ってくる話。
●感想
女子学生が一人で自宅で映画を観ようとしていたところ、謎の男性から電話がかかってきます。最初はいたずら電話かと思いきや、次第に不穏な空気に。「お前を見ている」と告げられ、恐怖に震える彼女のもとにマスク姿の人物が現れ、惨殺されてしまいます。
翌日、学校では事件の衝撃が広がり、マスコミも殺到。被害者の友人である主人公とその仲間たちは事件について語り合います。主人公は1年前に母親を殺された経験があり、今回の事件を通して過去の記憶もよみがえってきます。
主人公にも再び不審な電話がかかり、マスク姿の殺人鬼が襲撃。直後に恋人が現れたことで、彼が犯人ではないかと疑い、警察へ通報。彼は一時拘束されますが、真相はまだ闇の中です。
学校は休校となり、外出禁止令が出される中、生徒たちは友人宅でパーティーを開催。ホラー映画の「あるある」談義に花を咲かせるものの、再びマスクの殺人鬼が出現。次々と犠牲者が出ていきます。
やがてクライマックスでは、恋人が突然豹変して仲間を襲撃。さらにもう一人の友人も加わり、二人が快楽のために殺人を繰り返していたことが明かされます。主人公はテレビを利用して犯人の一人を倒し、残る一人も銃で撃っておしまい。
この作品はホラー映画へのメタ的な視点を取り入れ、登場人物たちがジャンルのお約束を語り合う一方で、それをあえて踏み外してしまう展開がユーモラスかつスリリングです。殺人鬼の神出鬼没な恐怖と、ややドタバタした動きのコミカルさが絶妙にミックスされていて、怖いのにどこか笑えてしまう不思議な魅力があります。
事件の真相には驚かされましたが、少々「反則では?」と感じる部分も。ただ、全体として非常にエンタメ性が高く、ホラー映画ファンにとっては見どころ満載の作品でした。110分という尺はやや長く感じましたが、気軽に楽しめる良作でした。
☆☆☆
鑑賞日:2011/11/03 DVD 2024/11/21 U-NEXT
監督 | ウェス・クレイヴン |
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脚本 | ケヴィン・ウィリアムソン |
出演 | デイヴィッド・アークエット |
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ドリュー・バリモア | |
ネーヴ・キャンベル | |
コートニー・コックス | |
ジェイミー・ケネディ |