映画【セント・オブ・ウーマン/夢の香り】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 盲目の退役軍人と、その道案内役の青年が共に旅をする話。

●感想

 盲目の退役軍人とバイトで彼の相手をすることになった学生さん。学生さんは金持ち学校に何とか入ったけどボンボンのバカ息子たちが校長先生の高級車にいたずらをしてキレた校長が目撃者の主人公にチクったらハーバードに推薦、黙ってたら退学。というのを提示される。
 その間に頑固でわがままな退役軍人が計画した旅に付き合う。2時間30分という長さですが、その割にはシーンの数は少なく、1つ1つのシーンが長めに設定されていますが。何と言っても腹式呼吸で通る声で喋るアル・パチーノと観客と同じ目線になるクリス・オドネルの真面目さ。

 退役軍人とのバイトの面接に始まり、退役軍人がいきなり旅に出るというハプニングに必死についていくことに。
 飛行機も高級ホテルもとっていて、いろんなことのウンチクを語っていき。お兄さんの家に寄ったり、ここでキレる退役軍人、必殺の首輪を決めた後にお兄さんに疲れた表情を見せる姿なんかが印象的です。

 そして食事中に一人でいる女性とタンゴを踊る。「タンゴが踊るのが恥ずかしい」と言う女性に「タンゴは人生と同じで間違っても大丈夫」と言いながら踊るパチーノのカッコよさ。
 他にもたくさん印象的なシーンがあって、スポーツカーを試乗して暴走させるシーンやその後、もう疲れたと信号無視するシーン。
 その後、退役軍人の計画が実行されそうになったときに学生が涙ながらに引き留めるのも感動的でタンゴの話をして説得するのも泣きそうになりました。

 そして主人公がいよいよ公開裁判となり、そこにやってくるパチーノ。果たして交換条件で友だちを売るのか? その時に演説するパチーノ。その結果からの傍聴していた生徒たちの「イヤー!」という喜びでエピローグ。この時、パチーノが声をかけてきた女性に香水の銘柄をあてて「これであなたを探せる」というカッコよさったらないです。

 魅力的なキャラクターで見せる150分。そして「自分の得のため私利私欲のために友だちを売ってはいけない」ということを教えてくれる映画でした。

☆☆☆☆☆

鑑賞日:2013/09/12 DVD

監督マーティン・ブレスト 
脚本ボー・ゴールドマン 
出演アル・パチーノ 
クリス・オドネル 
ジェームズ・レブホーン 
ガブリエル・アンウォー 
フィリップ・シーモア・ホフマン 
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