映画【さらば映画の友よ インディアンサマー】感想(ネタバレ)

sarabaeigano
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●こんなお話

 映画おたくの中年と浪人生が出会って友情を深めながら1人の女性と出会って破滅していく話。

●感想

 原田眞人監督のシネフィルっぷりがわかる様々な映画をモチーフにして、しかも映画館が舞台で映画愛が詰め込まれたデビュー作で、そして何気に豪華キャストなのも見どころの映画でした。

 1年365本見ることが目標の中年男性と「童貞を卒業する」と宣言する浪人生が出会って映画三昧の日々。そんななか、浅野温子さん演じる女性と出会ったことにより、2人の関係がおかしくなっていって…。この若き浅野温子さんが見事なファムファタルっぷりを発揮していて、2人の男とさらにはヤクザの運命を転がしていきます。からんできた相手を指に挟んだカミソリで撃退するとかすごいです。

 そのヒロインのバックにヤクザがいることを知って、ヤクザを殺したと言ったことにより、川谷拓三さんがそれを本気にしてしまい…。

 クライマックスの討ち入りはなかなかの迫力で、1人でヤクザの家に乗り込んで銃を構えて廊下を進んで行く中、予想外のところから偶然、男と出会って戦闘が始まったり。銃の反動で指が吹き飛ぶという描写とかあまり見たことのない負傷の仕方とかがフレッシュで緊張感ある殴り込みでした。

 序盤のフィルムフェスティバルが中止のくだりで出てくる原田芳雄さんとか一体何のキャラクターだったのか本筋との関係性とかがよくわからないところもありましたが、学生運動とかの時代を背景にした友情もので面白かったです。

☆☆☆

鑑賞日:2020/09/15 DVD

監督原田真人 
脚本原田真人 
出演川谷拓三 
重田尚彦 
浅野温子 
鈴木ヒロミツ 
トビー門口 
山口美也子 
小杉勇二 
石橋蓮司 
室田日出男 
原田芳雄 
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