映画【散歩する侵略者】感想

SF

●こんなお話

 侵略計画を練る宇宙人と彼らのガイドとなる地球人の交流の話。 

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログにて

●感想

 大真面目に突拍子もないことをやる展開が続いて全シーンが笑える最高のコメディ映画でした。冒頭の金魚からおばあちゃんが家の中に引きづりこまれて、家の中では惨殺死体があり、女の子が道路の真ん中を歩いてトラックが横転してタイトルどーん! というツカミから最高でここから130分ノンストップで楽しめる最高の娯楽映画になっていたと思います。次から次に予想外の出来事が起こって、それが笑えて楽しくて不気味という黒沢清作品ぽさもありつつエンタメ映画としても両方の味を楽しめました。 

 概念を奪って自分のものにするという宇宙人。というSFの設定も新しくてどんどん奪っていく姿も斬新でフレッシュなのもよかったです。 

 概念を奪われて解放されていく地球人に概念を奪って考えが変わっていく宇宙人たち。次はどうなるんだろう? という興味の持続もしっかりあったと思います。 

 役者さんたちも主役から端役まで全員がフィットしていて素晴らしかったです。演劇ちっくなお芝居をする長澤まさみさんにいつものひょうひょうとしたお芝居が宇宙人っぽい松田龍平さんに女の子の宇宙人役の人も物凄いアクションを披露してくれてそこも最高でした。自分と他人の違いの答えに窮する学歴コンプレックスの刑事のアンジャッシュ児嶋さんや家族の概念を奪われて自由になる前田敦子さんに引きこもりで所有の概念がなくなり解放される満島真之介さんに出てきた瞬間怪しくて愛を教えようとする東出昌大さんなど全員が最高でした。 

 個人的にはエピローグの「2か月後」の展開が蛇足で良い映画っぽく終わらせようとしているのかなとか考えてしまっていらなかったですが、クライマックスに活劇としてのアクションがしっかりとあって、SFでありアクションでありラブストーリーでありという日本映画をあまり見たことがなかった新鮮さとかつ全部が上手くいって化学反応を起こしているエンタメ映画で面白かったです。 

☆☆☆☆

鑑賞日: 2017/09/20 チネチッタ川崎

監督黒沢清 
脚本田中幸子 
黒沢清 
原作前川知大
出演長澤まさみ 
松田龍平 
高杉真宙 
恒松祐里 
前田敦子 
満島真之介 
児嶋一哉 
光石研 
東出昌大 
小泉今日子 
笹野高史 
長谷川博己 
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