●こんなお話
銀行強盗を成功させた人生逆転させたい男3人が取り分を巡って内ゲバを始めるけど、そこに地元の金貸しやら極悪オーナーやらが横取りしようとして騙しあいをする話。
●感想
銀行強盗成功後から、金の取り分を巡って仲間割れをしていく。それと同時に人生負け続けてる男たちが銀行強盗を決意して決行していく回想で真相が判明していく。二転三転する構成に120分ノンストップで動き回るカメラに多用したフラッシュバックに大量のモノローグやナレーションでテンションの高い映画でした。
エンタメとして飽きずに見れて面白かったです。窪塚洋介さんピーターさんなんかは相変わらずの怪演っぷりが凄いです。
が、アクションシーン以外の普通の会話でもグルグルとカメラが動き回って、120分ずっと一本調子の演出なのでどっと疲れてしまうハイテンションさにおついていくのが大変でした。
それに大金を巡って、表ではこういう行動をしてたけど、実は裏ではこうしてました。という種明かしする映画で、この手の映画では観客が「やられたー」という爽快感で見せなければいけないと思いますが、その実はこうでした。というのが、何でもアリのようなものだったので爽快感より「そんなバカな」と漫画のような展開なのでゲンナリしてしまいました。「オレはあのときああしていた」とか言われても、それをどう用意したのかが重要なんではなかろうかと思ってしまいました。
映画の特徴で膨大なモノローグやナレーションが挿入されますが、それが今映っていることをそのまま話しているだけなので、「見ればわかるよ」とこれまた思ってしまいました。
しまいには登場人物が電気を消す→すると「ブレーカー落としたぞ」。部屋から出る→「あいつ部屋から出てるぞ」と行動をそのまま台詞で言ってるところとかも気になっちゃいました。
コメディなのかわからない部分もあって、ボケて突っ込むという台詞のやりとりも笑っていいのかどうなのか戸惑うという。しかもそういうやりとりが結構長いことあるため、なかなか話が転がらない印象になってました。
窪塚さんがスーツをビシッと決めてナイフをくるくる回しながら戦う姿がカッコいいし、中島美嘉さんが飛ぶところなんかもちょっと感動してしまう素敵なシーンで、この手のジャンル映画で120分はチト長いかな? と思わなくはないですが、いろんな技巧で見せてくれる映画で楽しかったです。
☆☆☆
鑑賞日: 2014/04/04 TOHOシネマズ南大沢 2015/05/31 DVD
監督 | 品川ヒロシ |
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脚本 | 品川ヒロシ |
原作 | 木下半太 |
出演 | 藤原竜也 |
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田中聖 | |
小杉竜一 | |
中島美嘉 | |
窪塚洋介 | |
池畑慎之介☆ | |
木村了 |