映画【サマーウォーズ】感想(ネタバレ)

Summer Wars (2009)
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●こんなお話

 憧れの先輩の彼氏役として数学の天才が武田家の家臣の末裔の大家族のもとで過ごして、仮想世界の戦いにみんなで立ち向かう話。

●感想

 夏の描写が素晴らしくて、青い空に白い雲の中を武田家の家臣の末裔で徳川と戦ったことを誇りに思っている家族のもとに憧れの先輩の彼氏役としてその家族のもとにやってきて、家族がいないらしい主人公と共に大家族の騒がしさを体験できてよかったです。日本の原風景と仮想世界のギャップが楽しいアニメーションでした。

  ただ主人公は数学の天才で、突然送られてきた謎の数字を解いたらそれが仮想世界に影響を与えてパニックになってしまって指名手配になる。という序盤の展開から、天才っぷりを発揮していました。クライマックスでも暗算を発揮していますが、天才の話であまり感情移入できず、衛星が落ちていくというサスペンスもそこまでハラハラドキドキすることができないアクションなのが残念でした。仮想世界での戦いも見せ場として盛り上がれず、ヒロインが花札代表として戦いますが、なぜ彼女が代表になるのだろうか。そして彼女を応援するために1億何万人という人が現れて「ヒロインが美人だからか」みたいな台詞がありましたが、結局見た目なのだろうかという大衆の応援だったり、花札のルールがわからないと何をしているのかよくわからないというのも盛り上がりに欠けるクライマックスでした。

 権力者と繋がり日本を裏で支配するフィクサーみたいな一族と繋がれる主人公がうらやましいと思える映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2010/12/08 DVD 2021/07/20 NETFLIX

監督細田守 
脚本奥寺佐渡子 
出演(声)神木隆之介 
桜庭ななみ 
谷村美月 
仲里依紗 
斎藤歩 
富司純子 
中村正 
永井一郎 
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