映画【ロード・トゥ・パーディション】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 1931年のアメリカでの「子連れ狼」みたいな話。

●感想

 全体的に灰色や茶色の映像に渋い役者さんたちがマフィアをやっていて展開自体は目新しさはないですが、貫禄の映画に仕上がっていると思いました。

 主人公の父親についての思い出の回想から始まって、主人公家族の紹介が軽くあり。どうやらお父さんは怪しい仕事をしているらしく、車に忍び込んで父親の仕事をのぞき見したところからとんでもないことに巻き込まれて、ロード・トゥ・パーディションへとなっていく。

 主人公親子、マフィアのボスとの擬似親子、本当の親子の親子対比。さすがのポール・ニューマンの渋さでかっこいいボス像を見せてくれました。

 ただやっぱり全体的に話自体はさらっとしていて120分適度に楽しめますが、画面に出てくるのは重たいヘヴィーな話なのにどこか軽すぎる印象であっさり風味な映画でした。それにやっぱりトム・ハンクスが怖い殺し屋に見えずに普通のお父さんにしか見えないのとかも残念でした。アクション映画としても殺し屋のジュード・ロウもケレン味いっぱいに登場して期待が高まるキャラクターだったのに、パンパンと2回くらい撃ちあって終わるというのも恐ろしい殺し屋に見えなかったり。

 いくら名君でもバカ息子に対しては親ばかになってしまうのだなと勉強になる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2011/01/07 Blu-ray 2021/07/26 DVD

監督サム・メンデス 
脚本デイヴイッド・セルフ 
原作マックス・アラン・コリンズ 
リチャード・ピアーズ・レイナー 
出演トム・ハンクス 
タイラー・ホークリン 
ポール・ニューマン 
ジュード・ロウ 
ダニエル・クレイグ 
スタンリー・トゥッチ 
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