映画【RIVER】感想(ネタバレ)

RIVER
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●こんなお話

 無差別殺傷事件で恋人を失った人の話。

●感想

 オープニング、秋葉原の町を歩く15分の長回しから驚かされます。普通にカメラに驚く一般人の方々も映っているのが凄いです。オープニングに限らず、1つのシークエンスをほとんどカットなしで撮影していて見ているこちらまで緊張感いっぱいな気持ちになりました。

 ただ、主人公が秋葉原を歩き回り様々な人と出会いますが。その人たちの会話で何がどう変化したのか非常にわかりずらくて、入り込めなかったです。

 秋葉原事件以来、何の目標も目的も失った主人公が様々な人と出会うロードムービーのような展開で。出会う人物達も、相当な気持ちの問題を抱えていて見ていると暗い気持ちになりました。

 そして驚くのが、最初は秋葉原事件の被害者の問題を取り上げているのかと思いきや。後半から震災へと切り替わり、被災地で破壊された街を登場人物が歩く長回しはかなり強烈でした。そこに生活してた人たちがいたわけで、果たしてこの映画に必要なのか? 

 その長回しから、主人公が船に乗り川を行くラストシーンは映画史に残るようなラストシーンだったと思います。主人公のアップから、月と川に映る月の映像は感動しました。

 けれど、ちょっと震災を描くのが唐突で物語入っていけなかったです。主人公をはじめとする役者さんたちの熱演があっただけに残念でした。

☆☆

鑑賞日:2012/03/10 試写会

監督廣木隆一 
脚本廣木隆一 
吉川菜美
出演蓮佛美沙子 
中村麻美 
根岸季衣 
尾高杏奈 
菜葉菜 
柄本時生 
田口トモロヲ 
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