映画【利休にたずねよ】感想(ネタバレ)

rikyu-movie
スポンサーリンク

●こんなお話

 千利休が静かに語らう話。

●感想

 利休切腹の朝。利休の屋敷を上杉景勝の軍勢が取り囲む中、利休が過去を回想していき、利休の半生と恋が描かれていきます。
 物事の本質、そこにある心の美しさを見抜く利休。そんな利休と人たらしと言われて欲深い秀吉の嫉妬。全てを手に入れることができる天下人が手にすることができないものを手にしていく利休が恐れていく。

 さすがは歌舞伎役者である市川海老蔵さんという所作の美しさで魅せていく映画で120分ほとんどが暗い茶室で会話シーンで静の映画でした。そして美に狂信的に憑りつかれた男として美にだけかしづく男が何故そうなったのか? を回想シーンは動として描かれていきます。    

 ただ利休と秀吉の関係は有名なエピソードをそのまま映し出されていくので新鮮味があまりなかったです。
 娘を側室に差し出さなかった。茶器を高額で取引した。朝鮮出兵を批判した。木像を二階に設置して秀吉がその下を通させようとした。
 などを利休を目の敵にする三成が嫌味たらしく突っついてくるというものはそんなに面白味をかんじることができなかったです。

 展開も静かに展開していって地味な映画だけど、日本の美徳を描いた作品で面白かったです。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/12/08 TOHOシネマズ南大沢

監督田中光敏 
脚本小松江里子 
原作山本兼一
出演市川海老蔵 
中谷美紀 
伊勢谷友介 
大森南朋 
成海璃子 
福士誠治 
袴田吉彦 
黒谷友香 
市川團十郎 
タイトルとURLをコピーしました