映画【レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで】感想(ネタバレ)

Revolutionary-Road
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●こんなお話

 仕事を辞めてパリへ移住しようとする夫婦だけど夫と妻で価値観が違くて絶望する話。

●感想

 主人公がパーティーで出会う。時間が経過して妻が舞台でお芝居をしているけど失敗したらしく、帰り道で夫婦は喧嘩する。

 郊外の家へ引っ越してきて、夫は電車で仕事をするけど父親と同じ職場でだらだら惰性で仕事をしていて同僚の女性と浮気したりしている。妻はこの家を紹介してくれた女性が訪ねてきてお茶したり。妻は今の生活のままではいけないと思い立ち、パリへ移住しようと夫に話す。貯金はあるし自分が働けばいいと夫を説得して。夫もパリに気持ちが移って職場でも明るくなる。

 けれども妻の妊娠が発覚したり、夫の職場で出世できたりと環境が変わって夫の気持ちがパリ行きを辞める決断をする。そこで絶望する妻。自ら中絶しようとして…。

 開始1分くらいがいい関係の状態で開始2分くらいからずっと険悪な関係が描かれていてなかなか辛いです。1950年代のアメリカが舞台なので、現代的視点で見ると妻のケイト・ウィンスレットが言っていることがまともなのに誰もとりあってくれない世界が怖いです。普通に今の状態のままだったら時間を浪費しているだけなので、単純に土地を代えて新しい場所で心機一転しようと言っているだけなのに、周囲の人たちの無理解、他人がとやかく言うのは別に言いけれど肝心の夫がついてこないとわかったときのケイト・ウィンスレットの無表情の能面になるお芝居が素晴らしいです。そこから「別にあなたを愛してない」と人生への絶望。

 人生を楽しくいきたいと願いたいだけなのにそれが叶わないのが見ていて辛い1本でした

☆☆☆☆

鑑賞日:2022/08/10 Netflix

監督サム・メンデス 
脚色ジャスティン・ヘイス 
原作リチャード・イエーツ
出演レオナルド・ディカプリオ 
ケイト・ウィンスレット 
キャスリン・ハーン 
マイケル・シャノン 
デヴィッド・ハーバー 
キャシー・ベイツ 
ゾエ・カザン 
ジェイ・O・サンダース 
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