映画【レッド・ドーン】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 アメリカのシアトルの街を朝鮮人民軍の落下傘部隊が降下してきて制圧しちゃって、海兵隊の主人公と学生さんたちがゲリラ活動をして戦う話。

●感想

 北朝鮮の世相のニュースが流れて、アメフトで頑張る主人公たちがいて日常が描かれ、朝いきなり爆発が起こって外を見たら落下傘部隊が降下してくる。

 主人公と弟が警官の父親と合流するけど、父親とはぐれて山中へ避難。北朝鮮軍が街を支配したらしくて、主人公たちはゲリラとして活動することを決意。

 街中で市民に紛れて兵士を攻撃してアメフトチームの名前のウルヴァリンズとして市民の人気を得ていく。

 弟の恋人を助けるためにみんな攻撃するけど弟が持ち場を離れて仲間が死んだりして主人公が「任務を忘れるな」的なことで叱責したり。

 海兵隊の生き残りも主人公たちに合流して北朝鮮軍が使っている電磁兵器を奪取しようという計画を実行して敵のビルに突入して、カタキ役の兵士を倒して、何とか上手く行ったなとなって主人公たちのアジトに戻る。

 けども、敵が急襲してきて主人公討死。弟がリーダーになって今日も北朝鮮軍と戦っておしまい。

 アメリカ本土に朝鮮人民軍がいきなり落下傘してきて制圧してしまうというのがそもそもありえない展開で、どうやって制圧したんだろうと疑問が発生します。一応、それなりの理由があって新兵器がどうとかって設定があります。主人公の海兵隊員と弟は仲悪い状態の紹介があり、人民軍がいきなり攻めてきて山小屋へ避難する。主人公たちは学生さん中心で全くゲリラ活動とかできなそうですが。数分のモンタージュでもう立派な兵士となっていました。州兵や米軍すらかなわなかった人民軍をバッタバッタと撃ち殺していきます。

 制圧されたシアトルの街という設定も謎で、主人公たちはアジトと街を好きなように行ったり来たりできて警備はどうなってるのかとかわからないし。主人公たちの武器や兵站なんかもどうなってるのかわからないです。そもそもシアトルの街に普通に歩いてる人もいれば囚人服を着せられて収容所に入れられてる人もいたり、どういう制圧状態なのか。無敵状態の主人公たちが自由自在のゲリラ戦で人民軍をバンバン殺していきます。けれど、主人公の弟が恋人を救うためにチームプレーを乱して仲間が死んだり、それでいてその恋人はスクールバスの中に大勢の人と捕まっていますが、弟は恋人だけを救うという。他の捕えられた人たちはどうでもいいのか。

 毎回、街で戦ってまたアジトに戻っての繰り返し。人民軍はただただやられる役。どうやって米軍やっつけたんだろう。クライマックスも酷くて画面暗くて何が登場人物の立ち位置とかわからず、ちょっと見づらいアクションシーンでした。仲間たちの顔も名前もわからないので、誰々がやられて悲しんでる登場人物たちを見ても何の心の動きもなかったです。

 ちょっとこれは一体全体どうしてこの企画が通ったのかわからず。見せ場や見てほしいポイントというのはどこにあるのかが全くわからない映画で、テロと戦っているアメリカが自分たちがテロリスト側になるという設定は面白いだけの映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2013/04/07 イオンシネマ新百合ヶ丘 2025/03/07 Amazonプライム・ビデオ

監督ダン・ブラッドリー 
オリジナル脚本ケヴィン・レイノルズ 
ジョン・ミリアス 
脚本カール・エルスワース 
ジェレミー・パスモア 
出演クリス・ヘムズワース 
ジョシュ・ペック 
ジョシュ・ハッチャーソン 
エイドリアンヌ・パリッキ 
イザベル・ルーカス 
コナー・クルーズ 
ジェフリー・ディーン・モーガン 
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