映画【ゴリラ】感想(ネタバレ):シュワルツェネッガー主演、懐かしのアクション映画の魅力

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●こんなお話

 地方でくすぶっていたシュワちゃんが、元上司の敵討ちのためにマフィアに潜入する話。 

●感想

 シュワルツェネッガー演じる主人公が、次々と敵を倒していく姿はまさに80年代のアクション映画そのもので、彼だけがなぜか弾丸をかわし続けるという定番の演出も楽しめました。ただ、アクションシーン自体は迫力こそあるものの、緊張感に欠ける場面が多く、盛り上がるシーンもありますが、どこかだらだらと続いている印象が強く感じられました。銃撃戦が次々と展開するのは見応えがあるのですが、もう少しメリハリがあって緊張感が持続していたらもっと引き込まれたのではないかと感じます。

 潜入捜査ものとしてのスリルや緊迫感は控えめで、主人公とヒロインの軽いロマンスシーンが挿入されるのですが、その感情の機微がわかりにくく、どういう気持ちで眺めればよいのか迷ってしまいました。アクション一辺倒ではなく人間ドラマも盛り込みたい意図は感じるのですが、やや浮いてしまっている印象です。

 クライマックスの銃撃戦では、ローリングストーンズの曲が爆音で流れ、エネルギッシュな雰囲気を盛り上げてくれます。このシーンは非常に楽しく、見応えがありました。ただ、そうなると潜入捜査の段階での緊張感や細かい駆け引きが薄く感じられ、最初から正面突破で敵を壊滅させる展開でもよかったのではないかと、少し元も子もないことを考えてしまいました。

 全体としては、シュワちゃん主演の古き良き時代のアクション映画としての魅力は十分にあり、銃撃戦や肉弾戦の派手な見せ場も楽しめますが、もう少しテンポやドラマ性に磨きがかかっていたら、さらに充実した作品になったのではないかと思います。

☆☆☆

鑑賞日: 2019/01/06 DVD

監督ジョン・アーヴィン 
脚本ゲイリー・M・デュヴォア 
ノーマン・ウェクスラー 
原案ルチアーノ・ヴィンセンツォーニ 
出演アーノルド・シュワルツェネッガー 
キャスリン・ハロルド 
ダレン・マッガヴィン 
サム・ワナメーカー 
エド・ローター 

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