映画【R100】感想

☆☆

●こんなお話

 家具店に勤める男がSMクラブに入会して日常生活にやってきて女王さまにSMプレイを楽しむという。けど、だんだんエスカレートしてきて途中退会できなくて、クラブと戦っていくことになる話。

●感想

 彩度を落としてセピア色の画面がカッコよくて不思議な世界な雰囲気を出していてよかったです。銀残しのような感覚でした。

 秘密SMクラブに入会して日常にいきなりやってくる女王様たちのプレイの数々。最初は静かに行われてるけど開始30分すぎに寝たきりの奥さんの病院の帰りにいきなりプレイのモンタージュが始まって、プレイの数々が行われると同時に仕事も順調になっていく。
 ここら辺の勢いなんかもメリハリが効いていて面白く見られました。自分の周りを走るだけって何だったんだと笑ってしまいました。

 そしてだんだんとエスカレートしてきてクラブを退会したいとなり事故で女王様が死んじゃうあたりからクラブとの戦いへとシフトしていく。ここのカーチェイスなんかもしっかり迫力あるシーンとして作られていてよかったです。ただクライマックスの忍者軍団との戦いの組み立てが一本調子だったのが残念でした。CEOをやたらとスローで撮るあたりから退屈を感じてしまいました。

 前半から中盤までは不条理な世界でホラー映画のような映像で楽しんでみることができましたが。結構早めに明らかになる劇中劇でしたという展開。しかもここのシーン自体も退屈だし、劇中劇の疑問点をこの人たちが自分たちで話すという。これはやはり「言い訳」とか「逃げ」と思ってしまいます。この100歳の映画監督が撮った映画。という部分を丸ごとなくしても全然成立すると思いました。
 バランスが悪いように思えて唾吐きの女王が死んでしまって、彼女の人となりを周りが語ったりするシーンもこの映画のバランスからすると長いと思いました。CEOについても語ったり。それよりも主人公が息子と養父を守れるのか? というサスペンスやクラブの追っ手の動きなどで見せてくれたほうが面白かったです。そういうエンタメではないのでしょうが。 

 やっぱりわからないのは、女王様が日常生活に現れてプレイが始まりますが。周りの人たちは気づいていなかったりしてるのかと思いきや、普通にその場が気まずくなってたりして見て見ぬふりをしている様子なのでSMクラブは秘密クラブとはいえ一定の市民権を得てるんだと思ったり。他に主人公がクラブを退会したい理由が「子どもにコロッケがつぶれてるよ」と言われて辞めるというのもどういうことだと。
 そんなことも100歳の監督の快楽のための劇中劇なので、突っ込んではダメなのかなと。やっぱりどうしても「逃げ」とか「言い訳」にしか見えないのも痛かったです。
 あとは食べ物を粗末にする描写だったり唾を吐いたりするのもあんまり受け付けない映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2013/10/13  TOHOシネマズ南大沢

監督松本人志 
脚本松本人志 
出演大森南朋 
大地真央 
寺島しのぶ 
片桐はいり 
冨永愛 
佐藤江梨子 
渡辺直美 
前田吟 
YOU 
西本晴紀 
松本人志 
松尾スズキ 
渡部篤郎 
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