映画【推手】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 アメリカに移住した息子を頼りに同居した中国人のおじいちゃんがアメリカ人のお嫁さんとカルチャーギャップにお互い悩む話。

●感想

 冒頭で室内で太極拳をするおじいちゃんと隣の部屋で物書きの作業するアメリカ人の娘さんが台詞なくお互いがお互いのやりたいことをやっているのを結構長い時間映していて、台詞がないのに2人の気まずい関係性が表現出来ていて面白いツカミでした。

 アメリカの娘さんと言語も文化も違うところのすれ違い、ギャップに悩む登場人物たちというのを見ているのはコメディとして楽しかったです。狭いところで太極拳をやって、カンフー映画を見てうるさいからヘッドホンをさせられておじいちゃんが映画を見る哀愁。

 カルチャー教室でおばちゃんといい感じになるけど、子どもたちがおぜん立てしたら怒っちゃって家出しちゃう可愛さ。そして慣れない皿洗いで遅いという理由でクビになりそうになったのにこれまた怒って「一歩も動かない」と襲い掛かる相手をバッタバッタと吹き飛ばすのも爽快感あるアクションシーンでした。

 お互いが安易に歩み寄るわけでもなく、理解できないものは無理に理解しようとせずに距離をとって生活するという現実的な展開も好感のもてる内容でした。

 息子さん、いくら父親を大切にするからといって、キッチンの暴れっぷりが凄くて、暴れた後のキッチンの様子がすさまじくて笑ってしまう汚れかたでした。

 そしてただでさえ移住って大変だろうに、年齢がいってからの移住のエネルギーって尊敬できる映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2019/10/29 DVD

監督アン・リー 
脚本アン・リー 
ジェームズ・シェイマス
出演ラン・シャン 
ワン・ライ 
ワン・ボー・チャオ 
デブ・スナイダー 
ハーン・リー 

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