●こんなお話
ポセイドンの槍をみんなで見つけるために、いつも通り大騒ぎする海賊たちの話。
●感想
過去シリーズの主人公たちの息子さんがジャック・スパロウを探すところから始まり。相変わらず呪いのかけられたカタキ役がいて、父親を知らぬ魔女と言われる天文学者のヒロインがいて、彼らが求める先にいるジャック・スパロウ。
ジャックが手下たちと銀行強盗するシークエンスはハチャメチャでシリーズ特有の勢いで押し切るアクションで楽しいツカミでした。英国軍に捕まったジャックとヒロインが処刑寸前での救出もギロチンを巡ってのピンチだけど全く緊張感のないドタバタもよかったです。
そして過去シリーズのキャラクターであるバルボッサが形だけのカタキ役の協力を申し出てジャックを追いかけるくだりからドタバタ劇は息を潜めてしまうのが勢いがなくなって退屈に感じました。そこから新たな若者主人公の恋愛模様もヒロインとバルボッサの関係もそこまで深く描かれるわけでもないので、そこまでの感動を得られることもなく。
そのためクライマックスでカタキ役のサラザールに追いかけれられてジャックとバルボッサの取る行動が謎に見えてしまいました。別にヒロインが狙われているわけでもないのに、ジャックはバルボッサを見捨てるように見えて、バルボッサも何でああいう行動を受け入れるのかが理解できなかったです。
アクションシーンも明るいところではアラが目立ってしまい、サメに襲撃されるところとかはテレビゲームをもっと酷くしたようなCGでしたし、クライマックスでの決戦はナイトシーンで誰が何をしているのかが見えにくいのでこれまた退屈だけが残っていきました。アクションシーンに目新しさとか何かがないと惹きこまれないです。海底でのポセイドンの槍を巡るアクションもゴチャゴチャでどうでもよくなっていくクライマックスでした。
あとは見ているこっちが悪いですが、シリーズを覚えていないと関係性や設定がわからないところが多くて、「ウィル・ターナーってどうしてあんなことになってるんだっけ?」とか「ブラック・パール号って何でビンの中に入ってるんだっけ?」と設定を覚えていないためそこがノイズになってしまう部分もありました。
ちょっと130分が長く感じてしまって、テンポが悪い印象の映画でした。とはいえ、あのメインテーマが流れるとテンションの上がるのは間違いない映画でした。
☆☆
鑑賞日: 2017/07/06 TOHOシネマズ日本橋
監督 | ヨアヒム・ローニング |
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エスペン・サンドベリ | |
脚本 | ジェフ・ナサンソン |
出演 | ジョニー・デップ |
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ジェフリー・ラッシュ | |
ブレントン・スウェイツ | |
カヤ・スコデラーリオ | |
ハビエル・バルデム | |
ケビン・R・マクナリー | |
オーランド・ブルーム | |
キーラ・ナイトレイ |
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