映画【忍びの国】感想

☆☆

●こんなお話

 天正伊賀の乱をモチーフにした話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログにて

●感想

 コメディタッチをベースにして全編緩い感じの作品で現代の感覚とは全く違う価値観で生きる忍者たちを描いている作品はあまり見たことなくてお金を生きがいにしているんだと勉強になる作品でした。 

 ただ主人公は最強の忍者で成長する余地がなくて最後の最後で人でなしが人の気持ちがわかるという成長を見せますが、主人公よりカタキ役の織田信雄とその家臣たちのほうが成長を見せて彼らの方が魅力的に感じました。偉大な父親を持つ二世が悩みを語ると主君をなめていた家臣たちが一致団結するシーンが熱かったです。けど何百万回と聞いてきた「お前に俺の気持ちがわかるか!」という安っぽいセリフが出てきたのにはゲンナリしました。 

 主人公は奥さんに頭が上がらなくて彼女の言うことが絶対なので、彼女が最後に「戦に出なさい」と言われてやっと戦いに挑むという。ずっと受動的なキャラクターなのでこれが面白くもなんともないキャラクターでした。それでいて戦争がギャグで描かれるので忍者らしい奇妙な戦い方や戦争の迫力は一切なくて緊張感のない戦いがダラダラと続くのでアクションものとしての楽しさが一切ないのが残念でした。せっかくの忍者をモチーフにした作品なのにもったいなかったです。 

 それに予算の問題でしょうが、合戦シーンの人数の少なさが画面に迫力を余計になくしてしまっていて1万だかの敵には全く画面からは伝わってこず。数十人がわらわらしているだけなのも盛り上がらない戦闘シーンでただ長さだけを感じました。 

 それでいてコメディベースだったのが突然シリアスになったり感傷的なシーンになったりして、しかもクライマックスの合戦が終わってから感傷的になったりして気持ちの流れがグズグズなのも120分の長さを余計に感じてしまう構成でした。 

 忍者の親分たちのずるがしこさや使い捨てにされる下忍たちや主君を裏切る侍の気持ちみたいなものをしっかりと描いてほしかったです。全部がうわべだけをさらっと通り過ぎる映画でした。 

☆☆

鑑賞日: 2017/07/03 TOHOシネマズ川崎

監督中村義洋 
脚本和田竜 
原作和田竜
出演大野智 
石原さとみ 
鈴木亮平 
知念侑李 
マキタスポーツ 
でんでん 
きたろう 
立川談春 
國村隼 
伊勢谷友介 
ナレーション山﨑努 
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