映画【共犯】感想(ネタバレ):繊細な高校生の心情と美しい映像美が融合した青春ミステリー映画

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●こんなお話

 同級だけどそんなに友達じゃない高校生が女子高生の死体の第一発見者となってしまって、死の原因を探っていく話。

●感想

 本作のオープニングクレジットは、映画全体のキーを象徴するものであり、とてもかっこよく、一気に引き込まれました。映画全体の美しい映像表現と編集のテンポは、作品の雰囲気を倍増させており、非常に素晴らしかったと感じました。

 役者の皆様も非常に良く演じており、いじめられっ子、不良、成績優秀なメガネくんといった校内で絶対に交わらないはずの男子高校生たちが、一人の女の子の死体を目撃したことをきっかけに繋がっていく点が面白かったです。その中で、高校生特有の孤独感や繊細な心情が伝わってくる作品でした。

 物語は、一人の女子生徒の死が自殺と断定されたことに疑問を持ち、真相を探っていく流れですが、探偵映画としての面白さや青春映画としての危うさは、これまでに見たことのある類似作品の印象が強く、新鮮味には欠ける点がやや残念でした。

 いじめ問題、SNSの弊害、孤独、家族関係といった多くのテーマを盛り込んでいるため、展開が中盤で急激に進むのは驚きましたが、真相に向かう過程ではやや面白さを感じづらい部分もありました。

 しかしながら、女性キャストが皆美しく、その姿を楽しむだけでも満足できる作品であると感じました。

☆☆☆

鑑賞日: 2015/07/29  新宿武蔵野館

監督チャン・ロンジー 
脚本シア・ペア 
ウー・ヌーヌー 
原作シア・ペア 
ウー・ヌーヌー 
出演ウー・チエンホー 
チェン・カイユアン 
トン・ユィカイ 
ヤオ・アイニン 
ウェン・チェンリン 
サニー・ホン 

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