映画【アメリカン・スナイパー】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 実在のアメリカ軍最強のスナイパーの自伝の映画化した話。

●感想

 いかにも南部なアメリカ人のお父さんに「力ある者は番犬になれ」と育てられる少年時代から始まり、アメリカが攻撃されるテロをきっかけに特殊部隊に入隊して厳しい訓練。
 最初は愛国心から戦地に向かうことになるけど、極度の緊張感に襲われ人間性をなくさないとやっていけない戦場。子どもを射殺して、米軍に協力した男の孫もドリルで殺される。あの悲鳴とか耐えられないです。戦友も1人また1人血まみれで退場していく。

 結構、娯楽色が強くて戦争アクションものなのが意外で単純に面白かったです。オリンピックのメダリストの狙撃手なんかも漫画的に登場して、彼との対決も単純に構図として盛り上がりました。
 迫力の戦場が描かれ、家族のもとへ帰ってきてそこで戦場での緊張感がなくならず常に心拍数が高くて、少しの音にも敏感になって壊れていく姿。
 そしてまた戦場での銃撃戦。仲間から「伝説」と慕われて、「蛮人をやっつける」という動機で誰でも射殺していく。そしてクライマックスでカタキ役とのスナイパーとの対決。
 目的を果たした途端に家族に電話して恐怖を感じておびえる。ライフルを置いて逃げるほど。

 その後、PTSDに苦しむ退役軍人のために時間を費やす目的をみつけて、妻との愛、息子や娘に父親として接する平和な日常。そして急展開のオチ。この衝撃たるや凄かったです。
 最後に流れる大量のアメリカ国旗。主人公がアメリカの英雄であることがわかるシーンですが、そのアメリカの英雄を退場させたのはアメリカ人という皮肉な現実が凄い映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2015/02/23 TOHOシネマズ南大沢  2017/01/26 Blu-ray

監督クリント・イーストウッド 
脚本ジェイソン・ホール 
原作クリス・カイル 
スコット・マクイーウェン 
ジム・デフェリス 
出演ブラッドリー・クーパー 
シエナ・ミラー 
ルーク・グライムス 
ジェイク・マクドーマン 
ケビン・ラーチ 
コリー・ハードリクト 
ナビド・ネガーバン 
キーア・オドネル 

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