●こんなお話
太閤秀吉を暗殺しようとする忍者とかの話。
●感想
冒頭で織田信長から恐れられた忍者の里が襲撃されて忍者が滅ぼされて、その後散り散りになった忍者が今の天下人の豊臣秀吉を暗殺すべしとかつての上司から指令があって、それを実行しようとして。敵対する忍者の襲撃や敵方の忍者だけど恋愛関係になったり。
CGとセットの独特の映像がこの作品特有の雰囲気を醸し出していて魅力の1つだと思いました。豪華キャストが華やかな衣装やセットの中を動いていて、それを見られるだけでも満足の作品でした。
ただ全体的に間延び感がいっぱいで、主人公が太閤秀吉を暗殺するという動機をもって動き出しますが、そこから何をしたいのかがよくわからず、敵方のスパイである女性とできたり、主人公を慕っている女性忍者がいたり、かつて同じ忍者だったけど今は侍として出世しようとする人がいたり。徳川家康の家臣の服部半蔵の部下である敵対する忍者が襲ってきたりしますが。基本、主人公は部下を使って尾行したりするくらいでこれといって特に動きがなく面白さを感じることができなかったです。主人公を慕っている木さるという忍者も主人公に告白したと思ったら、敵対する忍者と戦ってあっけなく退場したりと一体何のキャラクターだったのだろう? と疑問の時間でした。
単純にアクションシーンとしてもあまり躍動感とかフレッシュな描写はなく、CGのおどろおどろしい映像の中をぴょんぴょんと飛び跳ねているのを見つめるだけでアクション映画としても退屈でした。
クライマックスの豊臣秀吉暗殺実行も簡単に寝所に忍び込んで秀吉と会話するというのも困難なミッションを達成するという面白さがなく、秀吉をぶん殴る主人公を冷たい視線を送ってしました。カタキ役の摩利支天何某もかっこよく登場するのに、あっという間に傷を負ってそのまま逃げるのかな? と思いきや、死んでるとか一体どういう気持ちで見ればいいのか戸惑うキャラクターでした。
ちょっと司馬遼太郎作品がこれでいいのかな? という残念な作品でした。
☆☆
鑑賞日:2021/04/07 WOWOW
監督 | 篠田正浩 |
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脚色 | 篠田正浩 |
成瀬活雄 | |
原作 | 司馬遼太郎 |
出演 | 中井貴一 |
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鶴田真由 | |
葉月里緒菜 | |
上川隆也 | |
永澤俊矢 | |
根津甚八 | |
マコ・イワマツ | |
小沢昭一 | |
中尾彬 | |
山本學 | |
火野正平 | |
津村鷹志 | |
岩下志麻 | |
馬渕晴子 | |
田中伸子 | |
筧利夫 | |
花柳錦之舗 | |
若松武史 | |
横山あきお | |
中村敦夫 |