映画【オーバー・フェンス】感想(ネタバレ)

overfence
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●こんなお話

 函館の職業訓練校に通う中年男性とホステスさんが良い感じになっていく話。

●感想

 職業訓練校という場所をモチーフにした映画をあまり見たことないので、大工になることを目的にしているけども、それよりもソフトボール大会に力を入れていて、主人公も失業保険が延期されるから、という理由で訓練校に通っている。40前の主人公が人生の中盤の夏休み的な感じで、周りの人たちを観察しているキャラクターで終始受動的で周りのキャラクターが動いて、それにリアクションする人物でした。 

 ヒロインのホステスと出会って、彼女と良い感じになるけど。ヒロインが情緒不安定で彼女とのやり取りに苦労する姿が描かれていきますが、いかんせんヒロインの行動言動が無茶苦茶でついていけなかったです。そりゃ主人公もどうしていいのかわからず戸惑うだろうなと同情しながら見てました。 

 主人公とヒロインのやりとりよりも職業訓練校の様々な年代が一緒にいることよる摩擦とかのほうが面白かったです。就職を目的とした若者と定年後の趣味としてやってくる年代が一緒に勉強する様子。 

 けれどもそれはあくまで舞台装置としてで描かれるだけで、基本は主人公の軌跡に思いを寄せるような展開が続いて、しかも日本映画らしい静かに淡々と描かれるので山下監督作品らしいオフビートな笑いも少なく退屈な100分間でした。 
他にも、ちょっとヒロインが何度もやるいろんな鳥の求愛ダンスとミニ動物園のくだりとかも、ちょっと図式的で安易すぎなのではなかろうか? とか思っちゃいました。みなさん函館弁なのかなまりで喋っているのに主人公だけなまりがないのは何でだろうかと考えるうちに終わってしまいました。 

 とはいえ、職業訓練校ってこんな刑務所みたいな雰囲気なんだと勉強になる映画でした。 

☆☆☆

鑑賞日: 2016/10/08 テアトル新宿

監督山下敦弘 
脚本高田亮 
原作佐藤泰志
出演オダギリジョー 
蒼井優 
松田翔太 
北村有起哉 
満島真之介 
優香 
安藤玉恵 
塚本晋也 

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