映画【オッペンハイマー】感想(ネタバレ):オッペンハイマーの人生と原爆開発の舞台裏を描くドラマティックな伝記映画

Oppenheimer
スポンサーリンク

●こんなお話

 物理学者のオッペンハイマーの伝記映画。

●感想

 映画はオッペンハイマー博士が狭い個室で尋問されるシーンから始まる。そこに同時進行で国務長官の任命式の公聴会が行われていて、ストローズが登場する。物語はオッペンハイマーの若き日、学生時代に尊敬する教授と出会う回想へと続く。

 冒頭では公聴会に出席したストローズがオッペンハイマーに仕事の依頼をするシーンや、アインシュタインと再会する場面も描かれる。大学教授だったオッペンハイマーはドイツの科学者と知り合い、共同研究の誘いを受けるがアメリカへの帰国を決意する。

 やがて軍から原爆開発の責任者に任命され、優秀な科学者たちを集めて砂漠に秘密の街を作り、原爆の開発を進める。途中で水爆開発に批判的な姿勢を示したり、公聴会での尋問やストローズとのやり取り、愛人との会話も描かれる。共産党の疑いをかけられるシーンもあったり。

 実験は成功し、原爆を日本に投下するか否かで賛否両論の議論が行われる。公聴会の結果、オッペンハイマーは公職追放となるが、後に表彰され、アインシュタインとの会話のシーンで時代は戻り物語はおしまい。

 正直に言うと、字幕の量が膨大で専門用語や歴史的背景の知識がないと理解が難しくて理解できなかったです。時間軸が頻繁に行き来し、登場人物の関係や状況が掴みにくく。ロバート・ダウニーJrのキャラクターが途中で敵対的になる展開も唐突に感じました。原爆開発の緊迫感は味わえたが、肝心の爆発シーンは派手さに欠け、物足りなさが残りました。

 当時のアメリカの政治や原水爆開発の歴史を知らない人にとっては、膨大なセリフやクローズアップされた表情を楽しむのは難しく、3時間がとても長く感じる作品でした。

☆☆

鑑賞日:2024/03/30 イオンシネマ座間

監督クリストファー・ノーラン 
脚本クリストファー・ノーラン 
原作カイ・バード
マーティン・J・シャーウィン
出演キリアン・マーフィー 
エミリー・ブラント 
マット・デイモン 
ロバート・ダウニー・Jr. 
フローレンス・ピュー 
ジョシュ・ハートネッ ト 
ケイシー・アフレック 
ラミ・マレック 
ケネス・ブラナー 
タイトルとURLをコピーしました