映画【やくざの詩 OKITE 掟】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　新宿のヤクザたちが抗争して主人公も駒として使われて滅びていく話。

●感想

　新宿でヤクザの幹部の主人公がいて憧れている親分がいて一緒についてまわっている。親分の奥さんとかとも仲がよかったり、昔親友で今は敵対組織の幹部になっているライバルがいたりして、それの回想がありつつ。

　その親分が射殺されて、ダメダメな弟が2代目を継いでどんどん行けと子分たちに命じて敵対組織を攻撃して逆に攻撃されたりしながら、2代目自体は敵対組織と盃かわそうとする。主人公が可愛がってる子分も2代目の命令で敵の幹部を襲撃して身を隠して、そのお姉さんとかも襲われるけど主人公が撃退してホステスの仕事を紹介。

　2代目の命令で主人公は敵対組織の親分を襲撃して身を隠す。ライバルは主人公の組織の幹部に対して裏切るように促して主人公と揉めたり。入院中の敵の親分の病院にホームレスたちが騒動を起こすという陽動作戦。そして親分の病室の窓を突き破って主人公が銃を乱射して親分を射殺。

　主人公が待ち受ける廃墟に敵のヤクザたちがトラップにかかって殺されて行って、最後はライバルと一騎打ちして倒して、新宿の公園の噴水のところでヒロインと再会して終わり。

　ダメな親分のもとで主人公が翻弄されるけど仕事はしっかりやる主人公像がかっこいいです。昔は親友で今は敵という王道の設定の話でヤクザ映画の典型的な骨格の中で結構な豪華キャストの顔面ドアップを楽しむ映画だと思いました。

　その骨格の中で見せ場になると抽象表現、リアリティラインが一気に変わって、突然、窓を破ってのマシンガン乱射のスロー表現とか撃たれるとワイヤーに引っ張られて吹き飛ぶ松方弘樹さんとか、主人公がランボーばりにトラップを仕掛けて神出鬼没になって、最後は綺麗な布がいつの間にかあってそこで殴り合うとかの表現。

　そういったトンデモ度が強まるので結構戸惑ったりしますが、六平直政さんの死に顔のインパクトや吉川晃司さんの謎のヨーヨー使いとかインパクトが残る1本でした。

☆☆☆

鑑賞日:2023/10/08 U-NEXT