映画【脳男】感想(ネタバレ)

no-otoko
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●こんなお話

 犯罪者の脳男と彼を追いかける刑事さんたちの話。

●感想

 連続爆弾魔が世間を騒がしている中、現場にいた感情のない男。精神鑑定とかも通じず格闘術もすごい。この男が何者なのか? 何が目的なのか? というのをこの男を担当する医師目線と一緒になって解明していくことになります。

 この男に関することで捜査していくのがおそろしく退屈に感じてしまいました。刑事と女医が脳男に関係する人物に会って、回想で脳男の出自や育ちを知っていく。脳男がどうやって誕生したのかを、ただ単に回想で説明していくだけなので。映画的な動きが少なく、物語の半分くらいがただの説明になっているのが問題だと思いました。
 しかも、脳男の幼い時とかの描写がツマラナイのが更に退屈。ホームドクターや運動を教える人たちの回想をどういう気持ちで見ればいいのか? 凄い怪物が生まれていくという恐ろしさを感じさせてくれないといけないと思いました。

 そして合間に入る爆弾魔の描写。何故か、脳男に魅せられて脳男を奪還しようとしますが。この行動の意味もわからないし、結局、脳男と特にやりとりするまもなく向かうベクトルが違うため、当然、激突することになる。

 その対決がクライマックスなら、最初から脳男VS爆弾魔で盛り上げていかないといけないと思いました。脳男の誕生の秘密から爆弾魔と対決だとバランスが悪くかつ感情移入しづらかったです。そのため松雪泰子さん演じる医師が脳男に泣きながら自分の過去を語ったところで何の感情の動きも感じられませんでした。江口洋介さん演じる刑事もただ怒鳴ってるだけで何もしてないし、毎回やられてるし。何の立ち位置のキャラクターなのかもわからなかったです。 

 ただ、クライマックスの爆弾魔による爆弾の攻撃の迫力はなかなかあってよかったです。

☆☆

鑑賞日:2013/02/07 試写会

監督瀧本智行 
脚本真辺克彦 
成島出 
原作首藤瓜於
出演生田斗真 
松雪泰子 
江口洋介 
二階堂ふみ 
太田莉菜 
大和田健介 
染谷将太 
光石研 
甲本雅裕 
小澤征悦 
石橋蓮司 
夏八木勲 
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