映画【楽園の夜】感想(ネタバレ)

night-in-paradise
スポンサーリンク

●こんなお話

 仕えた親分がドイヒーだったヤクザの子分の話。

●感想

 冒頭から主人公とヤクザ社会の説明を台詞で語られて、サウナで殺害シーンがあって済州島へ逃げるまでの展開から正直人間関係がわからず、入り込みにくい導入でした。

 その後、避難先の済州島での生活が始まり、そこで射撃の得意な少女との交流。その合間にヤクザの親分同士の揉め事があって、どうやら主人公がお世話になっている親分が裏切って主人公がピンチになっていく。この主人公が信じていた親分が簡単に主人公が裏切って窮地に追い込んでいく鬼畜っぷりはよかったです。本当に憎まれキャラクターとして機能していました。

 主人公は済州島でお世話になっているおじさんやそこでの少女との交流が描かれるけど、当然ヤクザの魔の手が忍び寄ってきて。

 主人公とヤクザの親分たちのストーリーが同時進行で進んで行きますが、どちらも展開が遅く退屈でした。物語の決着も簡単にヤクザたちが主人公たちを捕まえて痛めつけてというのもあっさりでしたし、物語のオチも少女が拳銃1つでヤクザたち何十人も射殺していく盛り上がりどころもも抽象的ではなく、しっかりと見せていくためありえなさが強調されてコメディとして笑える感じになってしまう殴り込みでした。しかもそこに映画の悪役たちが仲良く朝食をとっているのとかもちょっとついていけなかったです。中盤にある納屋での銃撃戦もいきなりジョン・ウー作品みたいな壁ごしに撃ちあう見せ場になるのとかも戸惑うリアリティ描写でした。

 ヤクザ社会とは無縁のところでの美しい楽園描写やヤクザたちの攻防とか渋く見せるとかではなく、ちょっとよくあるやくざものになっている作品でした。

☆☆☆

鑑賞日:2021/06/13 NETFLIX

監督パク・フンジョン
出演オム・テグ
チョン・ヨビン
チャ・スンウォン
タイトルとURLをコピーしました