映画【猫は逃げた】感想(ネタバレ)

nekowanigeta
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●こんなお話

 飼い猫をどっちが引き取るのか揉める離婚寸前の夫婦とお互いの不倫相手とかが猫を巡ってもろもろある話。

●感想

 離婚届を書いている夫婦がいる。慰謝料とか問題ないけど、唯一どっちが飼い猫を引き取るのかでもめる。

 夫は雑誌の編集部で勤めていてカメラマンの女性と不倫している。やたらグミを渡してくる。妻の方は漫画家で若い編集者とこちらは不倫している。

 そして主人公夫婦の若い時に今の飼い猫を拾った時のエピソードの回想が入ったりして飼い猫との出会いが描かれる。飼い猫は家から散歩に出てお隣さんの飼い猫と仲が良かったり。

 ところが不倫相手といちゃついているときに飼い猫がいないことに気付く。夫はタレントとしても人気の映画監督の新作を取材して作品が理解できずウトウトしたり。監督インタビューでは不倫相手のカメラマンが監督のとのインタビューが盛り上がったり。カメラマンは「いとこが家に来てる」とすぐに帰っちゃう。

 妻は猫がいなくなったので夜な夜な探したり張り紙を張ったりして不安な日々。そしてカメラマンが主人公の家にカメラを構えている場面へ変わり、室内で妻と編集者が不倫現場をカメラで抑えてる。そこに飼い猫が出てきたのでその猫を連れて帰っちゃう。猫を持ったカメラマンを見つけた編集者が問い詰めると逆に不倫現場の写真で脅されて、夫婦を別れさせるために猫を盗んじゃおうと提案。という飼い猫がいなくなった理由の回想。

 映画監督の不倫現場を撮影しようとする夫とカメラマン。カメラマンのカバンに猫の毛がついているのを発見して彼女に家に行くと飼い猫がいるのが発見して、更に編集者も妻に自責の念にかられて告白。

 そして4人が一堂に会して猫を盗んだ理由やら遊びなのか本気なのか離婚するのかしないのかの意見のぶつかりあいの4人バトルロワイアル。話をしていると猫が帰ってきて、その後猫はなくなり新しい子猫をみんなで飼うことになって終わっていく。

 自然なお芝居を4人の役者さんがやってきてリアリティな会話劇と猫ちゃんのお芝居も素晴らしくて、本当に人間と一緒にお芝居をしていて岩合光昭さんプロデュースかな? と考えてしまうくらい猫ちゃん動きが自然で見入ってしまいました。

 ただ正直、100分間ずっと4人の男女が不倫してどうしたこうしたが続くので誰がくっつこうが離れようがどうでもいいなと感じてしまって退屈でした。猫は人間たちの騒動と関係なく出入りして散歩してるだけで人間たちを繋いでいくという設定は面白かったですが、そこで行われる離婚するのかしないのか好きなのか嫌いなのかというドラマに興味を持たせてくれる会話や設定ではなかったです。

 結果、猫が戻ってきて夫婦関係が元通りというのとか不倫相手同士が付き合うことになるというエピローグ的な終わり方も今後彼らは上手くいくだろうかと見終わって感じる100分間でした。

☆☆

鑑賞日:2022/03/30 109シネマズ川崎

監督今泉力哉 
脚本城定秀夫 
今泉力哉 
出演山本奈衣瑠 
毎熊克哉 
手島実優 
井之脇海 
伊藤俊介
芹澤興人 
中村久美 
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