映画【少林寺 十八の羅漢】感想(ネタバレ)

Shao Lin Si Shi Ba Luo Han
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●こんなお話

 極悪非道の日本人と戦う僧侶さんたちの話。

●感想

 修行をしている少林寺のお坊さんたち。料理とか掃除とかでも棒術とか体術の戦いのトレーニングをしているのがさすがです。

 大僧正から「海賊が荒らしまわっているので、選ばれし18人が明の兵隊がいる砦へ行って武術を教えなさい」とのことで、お坊さんみんな立候補。

 そして砦に向かうけど、もう兵隊は逃げた後。これじゃ教えの意味がないとなるけど、日本人に虐殺されたりして逃げてきた住民とかを救うために頑張っていく。兵隊もいるけれど、「戦っても無駄」とやる気がない。

 小西将軍という司令官と戦って倒すけど、将軍には双子の兄がいてそれがラスボスとして立ちはだかります。変なヒゲ姿でお葬式も謎のダンスで死者を弔っていました。

 相手を殺さないという教えを守る主人公たちだけど、それに逆らうお坊さんがいたりして、勝手に敵の中に忍び込んで戦ったり何人かやられたりして。

 最終的には砦で待ち伏せして100人の敵に挑んでいく。日本人は問答無用で味方を巻き込んで鉄砲撃ってきたり。1人また1人やられていって、主人公が不知火だかという巫女さんみたいな女性と戦ったり小西将軍と一騎打ちしたり。小西将軍はお坊さんたちを1人ずつ殺していく。【13人の刺客】みたいで楽しいクライマックスでした。

 ボロボロの主人公がもう駄目だとなったときに村人たちも武器を持って立ち上がって逆転。けど、大僧正のもとに伝言係のお坊さんがやってきて事の顛末を伝えて、みんな死んじゃって、みんなの名札を泣きながら燃やす住民たちの感動的な終わり。このお坊さんの戦いがきっかけで日本人に戦いを挑むことになったというテロップ。一応実話というテロップになってますが、果たして…という内容でした。

 ただ肝心の少林拳法をはじめとしたアクションはカット割りが細かく何が映っているのかわからないのがかなりフラストレーションのたまるものでアクション映画としては満足度低かったです。それに18人と言っても描かれるのは理想的なリーダーの主人公とか過激な考えを持つお坊さんとか太ったお坊さんや後輩キャラのお坊さんくらいで、あとはその他大勢のかきわりなのが残念。1番よかったのは逃げたばかりの明の兵隊が最後に戦う決意をするというドラマは少し盛り上がってよかったです。

 これを言っては仕方ないですが、ちゃんと日本語を話す人もいればイントネーションがおかしくて会話に集中できない日本人役とかもいて残念でした。

 千五百何年だかですが、「失敗者のサービスだ」という台詞を言う日本人にビックリの映画でした。

☆☆

鑑賞日:2022/03/25 WOWOW

監督ジャン・ジェアリン 
リー・シージェ 
脚本ファ・ロン 
出演シェー・ミャオ 
グー・シャンウェイ 
ロン・ヤンヤン 
フー・シ-チュン 
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