●こんなお話
銀行強盗が救急車を乗っ取って救命士とかを人質にとって逃げる話。
●感想
黒人と白人の少年たちが遊んでいて、その少年たちが大人になって主人公が金欠で大変という。妻の治療費が高くて払えず軍人の年金ももらえない。妻の反対を押し切って義理の兄に相談しに行くと、銀行強盗の準備をしていて一緒に行くという。
ここの強盗に参加するというの動機からなかなか強引な展開でした。そんな簡単に参加して参加させてというものでいいのだろうかという犯罪組織。
銀行に入って職員を脅迫するけど、ちょうど制服警官が入ってきちゃって計画がバレて銃撃戦に。ここの白昼の市街地での銃撃戦は重たい銃声が響く中、次々に人が撃たれていく描写はなかなか激しくて盛り上がりました。
救命士もちょうどいて警官が撃たれたので現場に行って助けるけど、ちょうど主人公たちも現れて救急車をハイジャックしちゃう。そこから重傷の警官と救命士を人質にして逃走劇。
あとは凄腕の捜査官チームみたいなのとか出てきてどや顔でヘリとかパトカーとかで追跡。この警部が凄そうに出てくるけど、それほど凄い捜査官に見えず、普通にやられっぱなしで特に作戦もなくパトカーが何台も爆発していくだけで主人公たちの追われる恐怖みたいなのが伝わってこないのが残念でした。
カーチェイスは行われるけど、パトカーのドライバーとかは一切見えず。ただの物が壊れていくだけなので、しかもスピード感とかもあまり感じることができず、突然パトカーがひっくり返ったり激突したりしていくのを流れ作業的に行われていく感じでした。
主人公たちずっと追いかけられてピンチなので犯罪組織のボスに助けを求めたり仲間に救急車を塗り替えてもらったりしてピンチを脱しようとする。機関銃が乗った無人車で警官たち死傷したり。主人公のことを昔から知っている同性愛が一瞬描かれるFBI捜査官がネゴシエートしたり。
重症の警官が死にそうなので走る車内で手術をするのとかは、内臓が出てきて腹筋に力を入れないと見ていられないなかなか痛いシーンがよかったです。
犯罪組織のボスのもとに行くけど、息子が警官に殺されたので人質を置いていけと言われて、主人公は拒否。義理の兄に説得されるけど、それでも拒否。犯罪組織たちをやっつける。救急車に乗ろうとした主人公を撃ってしまう救命士。
このときにスローになるのとか、外に飛び出した後、拳銃を撃つ下っ端もスローになったり。やたらとスローが多用されていてどんどん上映時間が長くなっていく演出がだるかったです。
そして追い詰められてしまう主人公たち。意識不明で重体だった警官は普通に意識を取り戻していたり、スローがここでも使われて長いです。そしてみんな死にそうになる中、エピローグで病院のシーンが続いて主人公のことをみんな命の恩人だといい感じで終わっていくという。
嫌だという感情を描いてはいるとはいえ、犯罪者をヒーローみたいに描くのはいかがなものだろう? と考えてしまう内容ですし。ドローンの映像も楽しいですが、じっくりとは見せてくれずにフラストレーションがたまる映像で、ちょっとこの内容でずっとみんなが叫んでドッカンドッカンと爆発が起こり続ける140分でちょっと長く感じる映画でしたが、エンドロールが短いのが良かったです。
☆☆☆
鑑賞日:2022/03/31 T・ジョイPRINCE品川 2022/12/07 Amazonプライム・ビデオ
監督 | マイケル・ベイ |
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脚本 | クリス・フェダク |
原作 | ラース・アンドレアス・ペダーセン |
ラオリツ・モンク・ペターセン |
出演 | ジェイク・ギレンホール |
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