映画【悪いやつら】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　汚職まみれの税関職員のおじさんが血縁関係を頼りに暴力団に近づいて行ってのしあがっていくけど、裏切りに次ぐ裏切りでうまいこと渡世術をやっていく話。

●感想

　韓国の血縁関係の強さが物凄くて、血のつながりが強い文化。10親等だかまで繋がりを広げるとかって、もうそこまで行くとほとんどの人たちと繋がっちゃいそうです。
　80年代の当時の空気なんかも伝わってくる映像もよかったです。

　主人公は最初は汚職まみれで業者とかとべったりで税関職員をやってるけど、それがバレてトカゲのしっぽ切りでクビになり。地元の暴力団と近づいてしだいにのし上がっていって、更に敵対組織との抗争だったり検察との攻防だったりが描かれます。
　主人公だけ仁義もへったくれもなく自分がヤバいと思ったら何でも利用して相手を蹴り落としていく。仁義があるほうが警察に捕まったりして転落していくのが凄いです。

　ただこの内容で130分はチト長くて、冒頭、主人公が捕まってるところから始まって1週間前に戻ってという構成が果たして意味があったのか謎でした。時間軸通りに描いていっても何の問題もないと思いました。
　主人公があっちへいったりこっちへいったりするのを見せられる130分で特に惹きつけられるものが個人的にはなかったです。主人公の親戚でテコンドーの達人と言っておきながらそんなに強くない人が笑えて面白かったです。

☆☆☆

鑑賞日:2014/05/18　DVD