●こんなお話
教師と中学生が関係を結んで、また再会しちゃって…な話。
●感想
喫茶店で休憩してから自転車で自宅に戻って義理の父親の世話をする主人公。クリーニング店の店主が仕事していて奥さんもいる。主人公がクリーニング店に夫の服を出しに来る。
喫茶店で近くの席に座る主人公とクリーニング店の店主。義父の同僚が訪ねてくるけど覚えていなくてしかも主人公に暴力をふるう。殴られて血が付いた服をクリーニングへ。義父が街を徘徊しちゃうのを何度も家に戻そうと苦労するのを店主の奥さんが手助けしてくれる。
主人公の家にピンポンが鳴って外に出ると服が返却されてセーラー服の紐がついてて回想で森の中での様子を少し思い出す。クリーニング店にAVが送りつけられたり、主人公の家にHな写真が送られてきてお互い近所の人たちの噂になったりしつつ。
主人公が喫茶店で店主にぶち切れる。店主が家に帰ると主人公が待っていてびっくり。森の中へ2人が待ち合わせて結ばれる。14年前に学生と教師で関係を持っていた2人で教師だった店主とかがわかってくる。
主人公の夫が主人公の行動を怪しんで怒ったり、クリーニング店に夜に訪ねて「もう近づかないでくれ」的な話をしたり。主人公と店主が向かい合って「先生のことが大好きでした」と笑顔で別れる。そして日常が続いておしまい。
冒頭、クリーニング店に出しにきた主婦と店主が黙って向かい合っていて。視線をあわせずに主婦が出て行く。その後、夜、染みぬきをしている店主。それだけで、2人に何かあったのだろうと教えてくれる静かで次に興味を転がしてくる最高のスタートをきりました。
台詞で気持ちを語ったり、ただの説明になってしまう回想が多い日本映画の中。回想の使い方もだんだんと小出しに過去の傷を振りかえっていって主人公たちに何があったのかが気付かせてくれるもので、回想の使い方も素晴らしくて、赤いリボンが印象に残りました。
そして2人が出会って、どういう結末に至るのかと最初から最後まで食い入るように観ていて。大人な結末を迎えて最初からこの2人はこの結末をわかっての行動だったのかが、まだまだ子どものボクには理解できないもので、もっと大人になってから見てみたいと思いました。
最初は、妙な映像だなぁ、と思ってたら。一眼レフカメラで撮影されていたと知り驚く1作でした。
☆☆☆
鑑賞日:2011/01/24 DVD 2025/01/28 DVD
監督 | 小沼雄一 |
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脚本 | 港岳彦 |
出演 | 赤澤ムック |
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川本淳市 | |
広澤草 | |
三浦誠己 | |
上田耕一 |