映画【雪の花 ―ともに在りて―】感想(ネタバレ)

Yuki no Hana: Tomo ni Arite
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●こんなお話

 福井のお医者さんが伝染病阻止のために予防接種を頑張る話。

●感想

 山道を歩いている主人公が村にたどり着いて病人を診察する。疱瘡と診断して患者を隔離しないといけないと話す。

 東洋医学の限界に悩む主人公は蘭方医と知り合って京都にいる蘭方医を知って、奥さんと話して京都へと向かう。師匠のもとで医学を勉強して猪の解剖したり文献を読みあさったりして種痘という予防接種があることを知るけど、唐から輸入には幕府の許可が必要で友人を通じて依頼したり。

 師匠が輸入した種をもって子どもたちに摂取するけど効果なし。最後の1個を使ってもう駄目かと思ったら成功して京都で予防接種がスタート。

 主人公は福井に戻って峠を越えないといけないということで地元の人の反対とか協力を得ながら死にそうになりながら峠を越えて地元に帰って、予防接種をしようとするけど予防接種の噂話で母親たちが子どもに打たせない流れに。チンピラとかに襲われて迎撃したり。

 幕府の役人が妨害をしていたことがわかって主人公怒って、その上司に訴えて上司が予防接種を認めて広まっていく。お祭りで奥さんが太鼓を叩いたりしておしまい。

 日本の川の流れや山々の木々の自然が映った映像を見ているだけで不思議な気持ちになれました。雪中行軍のような雪山の映像とかも笑ってしまうくらい激しそうで役者さんの仕事を感心して見てました。

 ただいかんせん1つ1つの見せ方が壮絶スローペースで退屈さが全体を覆ってしまう作風でした。ただ道を歩くだけで延々と歩くのを映したり、少女が歌うのをまるまる一曲歌うのをワンカットで見せたり、奥さんが太鼓を叩くのを延々と見せたり。全部が全部ただ映しているだけ、にしか受け取れず。昔ながらの撮影なのかもしれないですが、古臭さ盛り上がりのなさだけを受け取ってしまって早く終わらないかなという感想しか出てこないのが残念な1作でした。いきなり奥さんの腕っぷしが強いというのをが表現されたり【赤ひげ】のまんまおんなじ医者が体術でチンピラの身体を破壊していくとかのシーンもちょっと見るに耐えなかった時間でした。

 予防接種の歴史を知ることができるだけにエンタメとして面白くないのは残念な1本でした。

鑑賞日:2025/02/09 イオンシネマ座間

監督小泉堯史 
脚本齋藤雄仁 
小泉堯史 
原作吉村昭
出演松坂桃李 
芳根京子 
三浦貴大 
宇野祥平 
沖原一生 
坂東龍汰 
三木理紗子 
新井美羽 
串田和美 
矢島健一 
渡辺哲 
益岡徹 
山本學 
吉岡秀隆 
役所広司 
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