映画【悲しみより、もっと悲しい物語】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 高校から知り合いでのちに同棲するけど一線は越えない男女がいて、男性の方が余命いくばくもないことを悟って女性に婚約者をあてがおうとするけど、女性の方にも彼の気持ちが…的な話。

●感想

 歌手が新曲の収録をするけれど歌手はその曲に納得しない。運転手が未発表曲を聞かせたら気に入って製作者に会いに行くけども…。そこからその歌の作者である主人公たちの高校生時代から回想が入っていきます。

 男性の主人公は父親を病気で亡くして母親もいなくて天涯孤独の身。女性の主人公に声をかけられて2人は仲良くなっていく。女性の主人公も交通事故で両親を亡くて2人とも1人ぼっちだったけど、大学になり一緒に住むことになる。男性は音楽プロデューサーとして、女性は作詞家として生活する。

 この台湾の音楽業界をコメディ要素を強くして極端だとは思いますが、わがままな歌手に振り回せる周りの人たちというのは面白く見ることができました。

 男性はたまに意識を失ったりしていて、病院で自分が白血病で何とかごまかしながら生きていることが判明します。女性にそのことを言わずに自分の命が残りわずかだと悟って、何とか女性には幸せになってほしいと願う。女性も友達のアドバイスで新しい出会いを求めて歯医者さんと出会って交流する。その歯医者に婚約者がいることを知って男性は別れてほしいとお願いしたり。

 お互いがお互いを幸せになるために意地を張っているかのような行動や言動をとるのが熱いです。恋愛ものの王道で口には出さないけど相手のことを思っているのがびっしびし伝わってくる2人の行動が感動的でした。

 そして女性が男性の病気についてのことを最後に明らかになって、高校時代からの思い出の回想シーン。ここから最初と違った女性目線でもう1度同じシーンが別の意味として描かれる面白さがある回想でした。そして男性のことをすべて知っていて行動していたんだと明らかになってくる。そして最後にとる行動は結構驚きの行動でした。

 ファンタジーだから仕方ないとはいえ、女性の主人公に歯医者さんと付き合わさせるために歯医者さんの婚約者をほとんど脅迫に近いことをして別れさせたり。その歯医者さん自体も一応主人公と婚約してという流れになるけれど、自分に気持ちがないことを察しているというのは相当残酷なことをしているのではないかと主人公たちの行動が冷酷すぎるのではないかと考えてしまうところもありました。

 とはいえ主人公の役者たち魅力ですし、オチはなかなかびっくりで面白く主人公2人中心史観で見れば涙こぼれそうになる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2021/12/17 Amazonプライム・ビデオ

監督ギャビン・リン 
脚本エルメス・ルー 
ギャビン・リン 
出演リウ・イーハオ 
アイビー・チェン 
アニー・チェン 
ブライアン・チャン 
エマ・ウー 
ハー・ハオチェン 
ダーチン 
シー・チーティエン 
ヤオ・アイニン 
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