映画【ムーンライズ・キングダム】感想(ネタバレ)

Moonrise Kingdom (2012)
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●こんなお話

 ボーイスカウトのキャンプでのドタバタの話。

●感想

 左右対称な画面に真横からの移動か奥から手前、手前から奥と直線での動き。そのため映像だけで不思議な世界で、その中で大人たちの台詞の応酬に子どもたちの小さな世界での冒険と絵本をひっくり返したような映画で楽しかったです。

 おじさんがこの映画の世界の天と地を紹介して、そこからキャンプで少年が脱走するところから物語が始まります。その少年が1年前に出会った少女に一目ぼれして脱出を計画してそれを実行に移す。
 草原で出会った2人がいかにも子どもらしい視点で冒険が始まります。子どもらしくものすごい狭い世界だけど、彼らにとってはスペクタクル。そんな彼らを追いかける大人たちのドタバタ。子どもたちがアクションの発端となり、それが大人たちに派生していく様子が楽しいです。子どもに振り回される大人たちを豪華俳優がやっているので、それだけで楽しいし滑稽に演じているのがもっと楽しい。
 しかも画面は直角な動きしかしない不思議。

 簡単に捕まってしまうも、仲間たちの助けで再び脱出するけど台風が迫ってきて……な展開。台風という条件で物語に緊張感が生まれサスペンスとしても上手に取り込んでいて面白かったです。
 管弦楽についての説明が入りながらのエンディングも楽しく、膨大な台詞も次第に心地よくなっていく不思議な魅力な映画でよかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2013/08/22 DVD

監督ウェス・アンダーソン 
脚本ウェス・アンダーソン 
ロマン・コッポラ 
出演ブルース・ウィリス 
エドワード・ノートン 
ビル・マーレイ 
フランシス・マクドーマンド 
ティルダ・スウィントン 
ジェイソン・シュワルツマン 
ジャレッド・ギルマン 
カーラ・ヘイワード 
ハーヴェイ・カイテル 
ボブ・バラバン 
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