●こんなお話
もしも交通事故で動けなくなって手当してくれた人がサイコパスだったら? な話。
●感想
ほとんど一軒家の一部屋だけを舞台にして話が転がっていきますが、なかなかのドキドキ感緊張感。最高のスタートでした。
異常な女だとわかってからが、主人公の作家がどうやって危機的状況を脱出するのかを息を殺して見つめていました。どこで怒りの感情のスイッチが入るかわからないキャシー・ベイツさんの表情も怖くて最高です。対する車椅子での痛みのお芝居をするジェームズ・カーンさんも素晴らしかったです。
女に薬を盛ろうとして、やっとの思いで薬を入れて、何とか薬をグラスに盛ることに成功。けど、グラスを倒してしまう女。そのときの主人公の悲壮感いっぱいのリアクションたらないです。「何やってんだ、キャシー・ベイツ!」と誰もが思ってしまうシーンだと思いました。
女が家を出ている間に、動けない体を必死に動かして部屋を探索して。戻ってくる女と必死に動く主人公のカットバックでみせるところなんか、使い古された手法ですが。やっぱり緊張感いっぱいで素晴らしいです。
ただ残念なのは、クライマックスの解決の方法で。結局、ただのもみ合いになってしまったのが残念でした。体が動けない状況や作家としての経験なんかをいかして、女をやっつけて欲しかったです。
それと主人公の行方をさがすお爺ちゃん警官が、真相にたどり着く理由もちょっと強引な印象でした。本の一節をたまたま見つけちゃっていて捜査という感じがしないのが残念でした。。
それにしても、あんな異常な状況で、スラスラと小説が書ける主人公。本物の作家だよ。と感心してしまう映画でした。
☆☆☆☆
鑑賞日:2011/02/22 DVD
リンク
監督 | ロブ・ライナー |
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脚本 | ウィリアム・ゴールドマン |
原作 | スティーヴン・キング |
出演 | ジェームズ・カーン |
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キャシー・ベイツ | |
リチャード・ファーンズワース | |
フランセス・スターンヘイゲン | |
ローレン・バコール |