映画【ザ・クロコダイル 人喰いワニ襲来】感想(ネタバレ):巨大ワニが暴れる!迫力と笑いが融合したコメディ映画

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●こんなお話

 巨大ワニが食用として食べられそうになったけど大暴れして脱出して中国人民をパニックに陥れる話。

●感想

 物語は巨大なワニが登場するパニックコメディとして幕を開ける。水面をゆったりと泳ぐ姿、水中を俊敏に動き回る姿、そして地上を驚くほどのスピードで駆け抜ける様子が真っ昼間の光景の中で描かれます。CGによって表現されたワニの存在感は圧倒的で、画面からあふれ出る迫力が印象的でした。

 登場人物は、一人息子を育てながら奮闘する警官の父親、大切にしていた十万ユーロをワニに飲み込まれてしまい取り戻そうと奔走するヒロイン、怪しさ漂うワニの業者、経営難から巨大ワニを手放したワニ園の園長といった面々。それぞれがワニと関わりながら物語に加わっていく。

 作品の基調はコメディに寄っていて、ユーモラスな人物たちがユニークな表情や仕草を見せ、観客の笑いを誘う場面が散りばめられています。ただし、いかにも中国映画的な分かりやすい笑いが強調される部分は、人によっては好みが分かれるかもしれないと感じました。

 また、ワニの襲撃を描いたシーンは想像していたほど多くはなく、パニック映画としての緊張感よりも人間模様やコミカルなやり取りに比重が置かれていた印象です。もう少しワニの脅威が前面に出ていたら、よりスリリングさを楽しめたかもしれません。しかしながら90分という短い上映時間の中で、テンポよく展開し、娯楽作として楽しむことができました。

☆☆

監督リン・リーシュン 
脚本リン・リーシュン 
出演ション・シンシン 
バービー・スー 
グォ・タォ 
シー・ジャオチ 
ラム・シュー 
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