●こんなお話
深海にいる巨大生物に襲われたりレアメタルの違法業者と戦ったりする話。
●感想
物語は、放射性廃棄物を海に不法投棄していた業者を主人公が捕まえる場面から始まる。その後、舞台は中国の海洋研究所へ。前作のヒロインはすでに亡くなっており、その娘は成長。ヒロインの弟が研究所でメガロドンの子どもを育てていて、そこから物語が動き出す。
深海探査のために開発された新型の潜水艇を使って、主人公たちは深海調査へと向かう。ところが、メガロドンに襲撃されて混乱に陥り、その途中で正体不明の海底ステーションを発見する。違法業者がステーションを爆破し、海底地すべりが起き、2隻の潜水艇は分断。一部の乗員は潜水スーツを着て、危険な海底を歩いてステーションを目指すが、メガロドンの襲撃や潜水スーツの損傷によって犠牲者が出る。
さらに研究所内には裏切り者がいて、裏で糸を引くスポンサーと繋がっていた。彼らは脱出ポッドを勝手に切り離して乗組員を見捨て、主人公を殺すよう命じるが失敗。代わりに水を流し込み、主人公たちを溺れさせようとする。主人公は命懸けで潜水スーツも着けずに海中を泳ぎ、仲間たちを救出する。
違法業者との肉弾戦の末、潜水艇で脱出を試みるが、巨大生物も一緒に海面まで上昇してしまう。研究所は武装集団に襲撃され、主人公たちは応戦しながらゴムボートで脱出し、セレブが集まる島へとたどり着く。
だが、そこへ武装集団と深海の巨大生物たちが続々と現れ、メガロドン、巨大タコ、そして巨大トカゲが島を襲撃。セレブたちは逃げ惑い、スポンサーまでもがトカゲの餌食となる。武装集団も次々と倒され、混乱は極まる。
主人公は自作の爆弾でメガロドンを撃退し、墜落したヘリのローターの破片を使ってトドメを刺す。中国人研究員も自作の爆弾で巨大タコを吹き飛ばし、子どもメガロドンに合図を送ってその場を収め、物語は終わる。
アクションの連続で、サメ映画としては“見せ場重視の娯楽作品”といった印象だが、全体的にテンポが鈍く、途中で眠気を感じる場面も多かったです。特に深海の描写は画面が暗く、何が起きているのか非常に見づらく、感情移入しづらかったのが惜しいと感じました。
また、海底を歩くシーンや、採掘ステーション、セレブの島での地獄絵図も、ビジュアル的なインパクトに欠け、どこか迫力不足で。登場人物の数も少なく、スケール感が出ないまま終わってしまい、せっかくのサメや巨大タコ、恐竜たちの登場シーンも盛り上がりに欠けたのが残念な1作でした。
☆☆
鑑賞日:2023/08/26 イオンシネマ座間 2025/05/16 Amazonプライム・ビデオ
監督 | ベン・ウィートリー |
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脚本 | ジョン・ホーバー |
エリック・ホーバー | |
ディーン・ジョーガリス | |
原作 | スティーヴ・オルテン |
原案 | ディーン・ジョーガリス |
ジョン・ホーバー | |
エリック・ホーバー |
出演 | ジェイソン・ステイサム |
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クリフ・カーティス | |
シエンナ・ギロリー | |
ウー・ジン | |
ペイジ・ケネディ | |
スカイラー・サミュエルズ |