映画【中学生円山】感想(ネタバレ)

maruyama
スポンサーリンク

●こんなお話

 中学生の妄想の話。

●感想

 冒頭からいきなりの団地に住む中学生の主人公の妄想がハチャメチャで、笑えるか引くかのどっちかでついていけないと辛い119分になると思いました。
 それに妄想の連発がしつこく感じてしまい、最初は笑えて見れたのがだんだんと嫌になってきてしまいました。
 団地を舞台にしたグランドホテル形式でいろんな人たちが同時進行的に展開していくのであっちへ飛んだりこっちへ飛んだり、更にギャグ自体が飛んでるので見てて疲れました。

 テンションの高い妄想の連発に映画のタッチとは違うといっちゃ失礼ですが、シリアスなメッセージもあったのはよかったです。
 主人公の上の階に引っ越してきたシングルファーザーが正義感が強くて主人公の妄想を喜んで一緒に考えてくれます。ところが主人公が妄想を「どうせ嘘だから」と言うと激怒します。
 それは物語の後半でシングルファーザーが警官で奥さんは中学生に……。という展開があったので、現実で人を傷つけるより妄想なら人を傷つけないからだと思います。

 クライマックスは中学生円山となった主人公と子連れ狼のシングルファーザーが警官やヤクザと戦うという流れですが、今までのトレーニングの成果か身体がぐにゃぐにゃで攻撃をよける中学生円山。ベビーカーが銃に変化して戦うという。
 ボクはこのクライマックスは妄想だと思いました。円山の理想の妄想。 エピローグではまた身体が固くなっていましたし、そもそもこのアクションシーンが無茶苦茶。クライマックス前に主人公がシングルファーザーの過去を警官から聞いたところから、ショックで妄想が始まったと思います。
 「どうして人を殺してはいけないのか?」という問いに対する答えのようなもの。

 ちょっとこの内容で119分は長いし笑えないと辛いですが、好きな事を縦横無尽にやっている映画で楽しいですし。女優さんたちがみんなエロくてよかったです。

☆☆

鑑賞日:2013/05/26 TOHOシネマズ南大沢

監督宮藤官九郎 
脚本宮藤官九郎 
出演草なぎ剛 
平岡拓真 
遠藤賢司 
ヤン・イクチュン 
坂井真紀 
仲村トオル 
タイトルとURLをコピーしました