●こんなお話
セレブが病気とかに罹ると、ファンたちは専門のクリニックへ行き、そのセレブから取られたウィルスを自分の身体に入れて苦しんだりして喜ぶ人の話。
●感想
詩的な台詞に静かな画づくり。白を基調にした映像とSFな雰囲気を醸し出しつつ、独特のテンポで話は進みます。ちょっと台詞がわかりにくくて読み取るの頑張らないといけないですが、それを乗り越えればわかりやすいストーリーなのかなと思いました。
主人公はクリニックの優秀な販売員であり技術者。けれど彼は裏で自分でウィルスを売りさばいているというところから物語は展開し始めます。ウィルスを社外に持ち運びできないように、会社は【レディフェイス】という機械を使ってます。その顔がぐにゃりとした映像が映し出されるもので映像として面白い機械でした。
けれど主人公は何と【レディフェイス】を自宅に持っているのと、ボディチェックを通り抜けるために自らの身体にウィルスを打っちゃったり。
主人公が裏ルートで商売をする相手が肉屋さんですが、この肉屋の肉、セレブの細胞から作られたものでおぞましいことになってました。
そして主人公の同僚が逮捕され、ヒロインの血液を採取してこいと言われた主人公。しだいに明かされる主人公とヒロインの関係。自宅のレディフェイスが壊れてしまい、肉屋に直してもらおうと新しい人物を紹介されて、更にヒロインの主治医だのなんなのがいろいろ出てきて企業の争いに巻き込まれて……。
血を吐きまくる主人公の幻想もいっぱい出てくるし、台詞も難解ですが。2回見たら、サスペンスとしてよくできていて。ある意味凄いラブストーリーでよかったと思います。
☆☆☆
鑑賞日:2013/05/29 シネマライズ
リンク
監督 | ブランドン・クローネンバーグ |
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脚本 | ブランドン・クローネンバーグ |
出演 | ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ |
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サラ・ガドン | |
マルコム・マクダウェル | |
ダグラス・スミス | |
ニコラス・キャンベル |