●こんなお話
またしても弱小チームになってしまったインディアンスがなんやかんやで強くなっていく話。
●感想
前年に奇跡的な地区優勝を果たしたクリーブランド・インディアンズが、その成功によって慢心し、本来の泥臭さを失った状態で新シーズンを迎えるところから始まる。
エース投手リッキー・ボーンはスポンサー契約やメディア露出を意識し、かつての荒々しい投球スタイルを捨ててコントロール重視へと変化し、持ち味だった威圧感を失う。俊足のウィリー・メイズ・ヘイズは映画出演をきっかけにホームラン狙いの打撃へとスタイルを変えた結果、出塁率と機動力を失い、守備でも精彩を欠くようになる。ペドロ・セラノはブードゥー信仰をやめて精神的に穏やかな生活へと変わり、打席での闘志を失う。さらにジェイク・テイラーは膝の故障が悪化し、捕手としての出場が難しくなっていく。
こうした個々の変化が重なり、チームは開幕から連敗を重ねて最下位へと転落する。かつて三塁手だったロジャー・ドーンは引退して球団オーナーとなり、チーム強化のためにスター捕手ジャック・パークマンを獲得するが、このパークマンは自己中心的な言動でチームの和を乱し、選手たちの反発を招く。
さらに肩の弱い新人捕手ルーブ・ベイカーが昇格するが、投手へ送球ができない致命的な弱点を抱えている。テイラーは現役としての出場を減らし、コーチとしてベイカーの指導にあたることになる。
チームの低迷が続く中、パークマンはシカゴ・ホワイトソックスへトレードされる。その代わりに加入したのが日本人外野手イッスロ・タナカで、彼はフェンスに激突することもいとわない全力プレーで周囲を驚かせ、停滞していたチームに刺激を与えていく。
しかし成績不振の影響で球団経営は悪化し、ドーンは球団を再びレイチェル・フェルプスに売却する。フェルプスはかつてと同様に球団移転を視野に入れ始め、チームの士気はさらに揺らぐ。そんな中、監督ルー・ブラウンが心臓発作で倒れ、ジェイク・テイラーが監督代行としてチームを率いることになる。
レッドソックス戦で、試合中に選手同士の不満が爆発し乱闘騒ぎに発展する。この出来事をきっかけに選手たちは互いの本音をぶつけ合い、新人ベイカーの率直な言葉によってチームの現状と向き合うことになる。ヘイズは再び俊足を活かすプレーに戻り盗塁を成功させ、セラノも闘志を取り戻して決定的なホームランを放つ。この試合を境にチームは本来の姿を取り戻し、連勝を重ねていく。
インディアンズは勢いに乗って順位を上げ、アメリカンリーグ優勝決定シリーズでホワイトソックスと対戦する。序盤は3連勝と優位に立つが、その後3連敗を喫して最終第7戦にもつれ込む。
決戦前夜、テイラーはリッキーに対して本来の自分を取り戻すよう強く叱責し、リッキーは再びワイルドシングとしての闘争心を呼び覚ます。第7戦ではホワイトソックスがリードする展開となるが、セラノが逆転ホームランを放ち試合をひっくり返す。それでも最終回に同点の危機を迎え、テイラーはリッキーをリリーフとして投入する。
リッキーはかつての豪速球を武器にパークマンとの対決に臨み、最後は渾身のストレートで三振に打ち取る。インディアンズはリーグ優勝を果たし、選手たちはそれぞれ自分のスタイルと誇りを取り戻した状態で勝利を掴んでおしまい。
前作での奇跡的な快進撃のその後を描く続編として、成功の反動によってチームが崩れていく導入はとても興味深く感じました。単純な成長物語ではなく、一度頂点に立った者たちがどのように迷い、自分を見失うのかを丁寧に描いている点が印象に残ります。
特にリッキーやヘイズ、セラノといったキャラクターたちがそれぞれ違う方向に変化してしまい、本来の持ち味を失っていく過程は、コメディでありながらもどこか現実的な説得力がありました。その崩壊状態から再び自分たちのスタイルを取り戻していく流れは王道ながらも気持ちよさがあります。
また、日本人選手タナカの存在は非常にインパクトがあり、全力でフェンスに突っ込むプレースタイルはコミカルでありながらチームに活力を与える役割としてしっかり機能していたと思います。異文化の要素が加わることで作品全体に新鮮さも生まれていました。
一方で、個々の問題が比較的あっさりと解決していく印象もあり、もう少し内面の変化を掘り下げてほしいと感じる部分もありました。特にリッキーの復活が外見の変化と気持ちの切り替えで一気に描かれる点は、やや簡潔すぎる印象を受けます。
それでもクライマックスで流れる楽曲とともにリッキーがマウンドに立つ場面は高揚感があり、シリーズファンにとってはしっかり盛り上がる瞬間になっていました。チームが再び一つになる過程と勝利の瞬間は素直に楽しめる構成で、エンターテインメントとしての魅力を十分に感じられる作品でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2017/02/26 Hulu 2026/04/12 U-NEXT
| 監督 | デイヴィッド・S・ウォード |
|---|---|
| 脚本 | デイヴィッド・S・ウォード |
| ゲーリー・バーバ |
| 出演 | チャーリー・シーン |
|---|---|
| トム・ベレンジャー | |
| コービン・バーンセン | |
| デニス・ヘイスバート | |
| 石橋貴明 | |
| マーガレット・ウィットン | |
| ジェームズ・ギャモン | |
| オマー・エップス |



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