映画【メジャーリーグ2】感想(ネタバレ):続編でも輝く仲間たちの絆と成長を描くスポーツドラマの魅力

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●こんなお話

 またしても弱小チームになってしまったインディアンスがなんやかんやで強くなっていく話。

●感想

 前作で最下位だったクリーブランド・インディアンスが、再びメジャーリーグで勝利を目指す話。しかし今回は、前作の監督が解雇されて、新しくラリー・ケインという監督が就任します。ジム・モリスは引退してコーチになっていましたが、チームが弱体化しすぎたため、プレーヤーとして復帰することになります。

 チームは一度崩壊状態で、練習はぐだぐだ、選手同士の意見の食い違いや不信感も目立ちます。特に新旧の選手がうまくかみ合わず、なかなかチームとして機能しません。それでも監督は根気強く指導を続け、少しずつ練習態度が改善していきます。

 開幕後も連敗が続き、ファンやメディアからの冷ややかな視線は変わりません。選手たちは焦りと不安を抱えながら、何とか勝ち星を積み重ねようとします。過去に怪我で苦しんだ選手や、スランプに陥ったピッチャーも復活に向けて奮闘します。

 やがてチーム内の結束が強まり、まとまりのあるプレーができるようになります。特に終盤の試合では、これまでの努力が少しずつ実を結び、ファンの応援も徐々に戻ってきます。クライマックスの決勝戦は白熱した展開で、最後までどちらが勝つかわからない緊迫感がありました。 

 しかし結局、インディアンスは優勝は逃します。それでもチームの成長と絆が描かれ、前向きな終わり方をします。

 続編は前作と同様に、かつての仲間たちがそれぞれに新たな問題を抱えつつも、再びひとつの目標に向かって団結し、優勝を目指して奮闘する物語として描かれています。前作の流れをそのまま引き継いだ作りであり、環境も状況も変わった中でキャラクターたちがどのように成長し、困難を乗り越えていくのかが期待されます。ところが、物語の中でそれぞれの問題がどのように解決されたのか、その経緯や心情の変化があまり丁寧に描かれておらず、あっさりと解決してしまうため、全体的に軽やかでスピーディーな印象を受けました。

 主人公のリックは、最後に革ジャンを羽織り、眼鏡をかけただけで力がみなぎったように見え、その変化にもう少し深みがあればと感じました。弱小チームが大きく変わるきっかけとして、日本人選手を演じる石橋貴明さんが登場する点は非常に誇らしく思いましたが、そのキャラクターが物語にもたらす影響や化学変化が伝わりにくく、少々もったいない印象を抱きました。

 とはいえ、作品のクライマックスで流れる「ワイルドシング」の楽曲が場面に華を添え、一気にテンションが上がる瞬間は、ファンの方々にとっては嬉しいサプライズであり、映画全体の魅力を高める重要な要素であると感じました。

☆☆☆

鑑賞日: 2017/02/26 Hulu

監督デイヴィッド・S・ウォード 
脚本デイヴィッド・S・ウォード 
ゲーリー・バーバ
出演チャーリー・シーン 
トム・ベレンジャー 
コービン・バーンセン 
デニス・ヘイスバート 
石橋貴明 
マーガレット・ウィットン 
ジェームズ・ギャモン 
オマー・エップス 

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