映画【ルパン三世 カリオストロの城】感想(ネタバレ):偽札からお姫様救出まで、感動のアニメ映画

Lupin III: The Castle of Cagliostro (1979)
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●こんなお話

 小さな公国でニセ札づくりが行われているのとそこに閉じ込められたお姫様を救い出すルパンたちの話。

●感想

 ルパン三世がとある場所で華麗に盗みを成功させたと思った矢先、手に入れた金品がすべて偽札だったことに気づき、がっかりするところから始まります。その直後、逃げる一人の女性と、彼女を追う謎の男たちの姿が交差し、ルパンは咄嗟に彼女を助けようと行動しますが、失敗に終わる。

 ルパンはこの出来事をきっかけに、世界中で出回っている精巧な偽札が「カリオストロ公国」という小国で製造されている可能性に気づき、調査を開始。かつて王族が住んでいたという、現在は廃墟と化した屋敷を訪れ、そこを管理している老人から、カリオストロ公国にまつわる秘密を聞き出します。

 その後、ルパンは仲間とともに、カリオストロ城に潜入し、お姫様に会おうと試みますが、罠にはまり、地下室へと落下してしまいます。奇しくも、同じように潜入していた銭形警部も同様に地下に落ちており、二人は思わぬ共闘を始めることになります。

 地下では、公国が長年にわたり世界中の権力者と繋がりを持ち、偽札を利用して裏社会を支配していたことが明らかになります。ルパンたちは偽札の原版を燃やし、火災を起こすことで混乱を誘い、その隙に脱出します。

 その後、ルパンはお姫様の救出を試みますが、戦いの中で銃撃を受けてしまいます。それでも、仲間たちの力を借りながら、なんとかお姫様と共に逃走に成功。

 実は、ルパンは過去に一度カリオストロ城に潜入し、重傷を負った際、幼い頃のお姫様に助けられたという因縁がありました。物語はお姫様が無理やり政略結婚させられる直前、ルパンが再び城に忍び込むという形でのクライマックス。

 時計塔での追走劇、巨大な歯車の中での戦い、そして最終的にカリオストロ城が崩壊し、お姫様がようやく自由を手にする姿は、爽快感と感動を同時に与えてくれました。

 そしてラスト、事件が収束したかのように見える中、日本の警察が現れ、ルパンは再び追われる身となっておしまい。

 冒頭のカーチェイス、クライマックスの時計塔でのアクション、そして緩急のあるストーリー展開など、すべてが見事に調和しており、アニメ映画として非常に完成度の高い1本です。エンターテインメント性に富んだ作品として、大人から子どもまで幅広く楽しめる、まさに傑作と言える内容でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2014/03/27 DVD 2024/08/29 U-NEXT

監督宮崎駿 
脚本宮崎駿 
山崎晴哉 
原作モンキー・パンチ 
出演(声)山田康雄 
増山江威子 
小林清志 
井上真樹夫 
納谷悟朗 
島本須美 
石田太郎 
永井一郎 
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