映画【進撃の巨人 ATTACK ON TITAN】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 巨人が人間を食べちゃうってんで人類滅亡の危機だので、ひとまず巨人が壊した壁を修理に行こうとする話。

●感想

 100分もない短い映画なのでいきなり巨人が現れてそこから畳み掛ける展開はよかったと思います。特に序盤で壁が壊されて、そこから現れる巨人の気持ち悪さったらなくて怖かったです。特撮はやっぱり大作だけあって迫力ありました。特に巨人同士のバトルシーンは怪獣プロレスになっていて面白かったです。

 ただ話のほうは原作を知らないとよくわからいところが多くて乗り切れなかったです。巨人の正体とかはわからないのは後編にとっておくとしても、資源がないと言っているのに車で移動したり立体機動装置っつう巨人対策の武器とかも「ガスがもうない」とか言ってたのでガスで動くんだと初めて知りました。そもそもガスはあるんだ。とか世界観の説明がほとんどないので原作を知らないとみてて辛かったです。

 そして日本映画の漫画原作の宿命か実在の役者さんが漫画のお芝居をしてしまって安っぽくなってしまっているのが残念でした。特に長谷川博己さんや石原さとみさんなんかいったい何者なのかという怪演で笑ってしまいました。リンゴを後ろから食べさせるってのは何の比喩なのか。エッチシーンの代わりであんなのを入れたのだろうかと失笑してしまうという。ずっと高いところでニヤついてるだけだし。
 そもそもこの人たち、いくら新兵だからといって軍人としてダメダメくんすぎてみててイライラしてしまいました。台詞で「もう精鋭の兵士がいなくて補充兵だけ」みたいなことになってしましたが、いかんせんおどおどしすぎでついていけなかったです。巨人が現れて「うわー」と逃げ惑うだけというのは兵士としてどうなんだろうか。かと思えば、やはり生死の境にいるからか性欲が突然爆発するという。どんな場所で始めようとしているのだろう。そして武田梨奈さんの豹変ぷりとかも呆然と見てました。
 主人公はただイライラして叫んでるだけなのも魅力が感じられなかったです。仲間に膝蹴りするくらいしかしてなかったので、後編でどうなるのか楽しみでした。 

 クライマックスの展開も衝撃すぎて、仲間を救おうと巨人の口を手で塞いでるのには苦笑いしてしまうという。そしてその後の展開はショッキングですが、さらにその後巨人が苦しみだして…。というくだりも爆笑必至の名シーンだったと思います。

 まだまだ説明されてないことが多いので、早く後編が見たくなる映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2015/08/07 109シネマズ川崎  2016/03/08 Blu-ray

監督樋口真嗣 
脚本渡部雄介 
町山智浩 
原作諫山創
出演三浦春馬 
長谷川博己 
水原希子 
本郷奏多 
三浦貴大 
桜庭ななみ 
松尾諭 
渡部秀 
水崎綾女 
武田梨奈 
石原さとみ 
ピエール瀧 
國村隼 

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