映画【座頭市物語】感想(ネタバレ)

The Tale of Zatoichi (1962)
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●こんなお話

 居合の達人と病の剣豪の哀しい出会いと別れの話。

●感想

 シリーズ1作目ですが、この作品の時点でもう座頭市のお決まりのシーンが散りばめられていて座頭市の魅力がたくさん詰まっていました。

 そして何よりライバルの平手造酒のカッコよさったらなくて、このカタキ役の存在がこの映画の面白さを数段あげていました。
 昔お世話になったヤクザの飯岡親分のところへやってくる座頭市。飯岡と対立する笹岡組。その笹岡組の用心棒の平手造酒。
 釣りに出かけた座頭市の隣にやってくる平手御酒。お互いが只者でないことを察するこのシーンののどかだけど緊張感があるのが素晴らしいです。
 
 座頭市はヤクザ相手に丁半博奕をして金を巻き上げて憎まれるといったシーンも爽快感あるし、提灯を持って夜歩いてるときに襲われて提灯の灯を消して「今夜は闇夜だってね、これで同じ条件だ。見当つけてかかってきな!」と暗闇で斬りあったりとカッコいいシーンの目白押しです。

 アクションシーンは少ないですが、座頭市と平手御酒の友情、小物のヤクザの抗争、ヒロインの恋。96分無駄がなく、一気に最後まで進むので退屈することはなかったです。

☆☆☆☆☆

鑑賞日: 2011/02/15 DVD  2013/03/14 DVD

監督三隅研次 
脚色犬塚稔 
原作子母沢寛
出演勝新太郎 
万里昌代 
島田竜三 
三田村元 
天知茂 
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